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名探偵と料理人
第四十六話 -瞳の中の暗殺者-
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たんだが風戸先生を取り押さえている現状そうも言っていられなかった。幸い、悲鳴を聞きつけて人が集まってきたので彼の左手のゴム手袋から硝煙の匂いがすることを伝えて刑事さんに拘束してもらった。

問題なのは女子トイレで血まみれになっていた佐藤刑事だった。撃たれた箇所も悪く、出血も多い。出来うる限りの応急処置を行い、ちょっとだけ末梢組織の血管を収縮させ主要臓器に血が行くようにしてあとは病院に任せた…なんかそんなこと(応急処置)ばっかりやっている気がする…

 

 

――

 

 

結局、あの事件は俺達にも爪痕を残した。蘭ちゃんが記憶を失ってしまっていたのだ…参ったな、トリコの世界に連れて行けばすぐに解決するんだがそうするわけにもいかず日々の生活で取り戻すことになった。アルバムを見せたり、子供の頃にしたみたいに料理を教えながら一緒に作ったり、久しぶりに英理さんが小五郎さんの家に帰ってきたり。

でも結局、彼女の記憶を取り戻す事になったきっかけは俺が新ちゃんの変装をして、新ちゃんにインカムで指示をして貰いトロピカルランドでのデートの再現をすることだった。

いやあ、辛かった。何が悲しゅうて幼馴染みのデートを男目線で追体験しなくちゃならんのだ。しかも変装の事は誰にも言っていないから(つまり本物の工藤新一として認識されていたわけで)、記憶を取り戻した蘭ちゃんにすっごく追いかけられたし。まあ必殺の「わりぃ、事件だ」と気配を立つ技、消命で乗り切ったけど。

 

 

 

 

次は、自分の身体で来れるといいね?新ちゃん。

 


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