第四十五話 -アイドル達の秘密-
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」
「…ほんと、初対面の子にそこまで見抜かれちゃうなんて。女優廃業しようかしら?」
「あはは、これでもそう言う機微を見抜く訓練は星野さんの芸能活動歴より長くしてますから」
そこから教えてもらったのはアース・レディースの解散秘話。四人での活動に限界を感じて草野さんと二人で一芝居をうったそうだ。岳野さんとヨーコさんは続けたがっていたそうで、あの二人には内緒にしておいてと言われた。うーん、この事はあまり事件には関係なさそうかな?
――
…なーんで、一日に二回も応急手当てしないといけないのかね。いや、これは俺の見通しの甘さか。新ちゃんに丸投げしてしまっていたから安心していたが、躊躇ってしまうということは今回の場合草野さんへ深い情を持っていたという事。そんな彼女を傷つけた岳野さんが自殺すると言う可能性は十分にあった。俺は警察(目暮警部だった)がきてもベランダにいたが、草野さんの手術が無事に住んだという連絡があった後岳野さんがキッチンに入りその後を新ちゃんが追った。耳をすまして二人の様子をうかがっていると岳野さんが倒れたようで俺は慌ててキッチンに入った。
そして俺の目に飛び込んできたのはスティックシュガーを開けている新ちゃんの姿だった。
「コナン君、彼女は!?」
「血糖降下薬を飲んだみたいだ!」
おいおい、てことは低血糖性意識障害かいな。それならさっき調理したときに見つけた…あった!
「それならこっちの方がいいでしょ!」
「ブドウ糖か!!サンキュー!!」
草野さんがなぜか買っていたブドウ糖を新ちゃんに渡すと、スティックシュガーを放り投げブドウ糖を手に取り彼女の口内に擦り付けはじめた。
「おい、どうした!?」
「オジサン、ユキさんが間違って糖尿病の薬飲んじゃったみたいなんだ!」
「んだと!?」
……間違って?新ちゃんの方を見ると俺に対して黙っていろと目線で訴えていた。なるほどね、そういう風にする方がいいと判断したのか。なら、今は従うよ。あとでちゃんと説明してもらうけどね?
おっと、運ばれていく岳野さんに近づきこれ以上インスリンが分泌されないように膵臓に弱めのノッキングを行い。そうして、アイドルの家で遭遇した事件は幕を閉じた。
――
結局、岳野さんも無事目を覚まし逮捕もされることもなく草野さんと和解したそうだ。と、いうか死に掛けたのに自分が悪いと言える草野さんと、岳野さんの関係って俺が思っていた以上に深い関係だったんだなあ。俺は事件の詳しい話を聞くために博士の家に遊びに来ていた新ちゃんを見ながら…
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