第四十五話 -アイドル達の秘密-
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取られてたけど貴方、緋勇龍斗じゃない!」
「あ、やっぱり…どこかで見たことがあると思ったら。何、ヨーコが呼んだの?」
「すっご。本物初めて見たかも…」
なーんで、芸能人から珍獣みたいな扱いされなきゃいけんのだ。俺はここにいる経緯を説明した…ん?
「あのぉ、探偵左文字始まってますけどいいんですか?観なくても?」
エプロンをつけた男性がリビングから現れた。そういや、探偵左文字を見ながら冷やかすとか言ってたっけ。そのことを告げられた草野さんは少々声を荒げながらお風呂に行ってしまった。岳野さん曰く、草野さんは自分の出る番組は恥ずかしがって皆と見たがらないそうだ。その間に俺達はリビングに移動して、女性芸能人はなにやらサプライズの準備にかかるようだ。俺?俺はキッチンをお借りして手軽にできる軽食類を作っていた。
そうそう、エプロン姿の男性は間熊篤さんと言って草野さんのマネージャーだそうだ。それにしてもヨーコさんたちのサプライズってアース・レディースの衣装を着て驚かせる計画なのか…画面越しだとそうでもないけど実際に目の当たりにすると結構扇情的な格好だったんだな。小五郎さんの鼻の下伸びっぱなしだし。
――
「緋勇君!はい、君からも何かメッセージお願いね!」
「あ、寄せ書きですか?…俺が最後みたいですね。それにしても皆さん個性的なことで…」
「あはは…輝美もユキもお茶目だから」
ヨーコさんに手渡されたのは草野さんへの寄せ書きの色紙だった。タバコの跡にキスマークに、これは…涙のあと?間熊さんか。やっぱりマネージャーとして傍にいたタレントの門出には感極まっちゃったのかな?
「あれ?間熊さん、薫を呼びに行ったんじゃ?」
「そ、それが何度呼びかけても返事がなくて…」
「もしかしてお風呂でのぼせちゃってるんじゃ…」
「だったら剣崎さん!早く迎えに行ってあげた方がいいんじゃ?」
小五郎さんに言われて剣崎さんは席を立ち、お風呂へと様子を見に行った…なぜか新ちゃんもついて行ったが。
『か、薫!!!?』
剣崎さんの大きな声にリビングにいた全員が風呂場へと向かった…ん?血の匂い?
「ちょっと何よ大きな声だして…」
「「「「か、薫!?」」」」
首からの出血か。俺は事情を把握したと同時にリビングへと戻った。俺が動き出したと同時に間熊さんが草野さんへと動き出したのは気になるが今はとにかく救急箱だな。感覚を広げて…あそこか。リビングにある棚の引き出しを開けると救急箱はなかったが、未開封の包帯やガーゼがあった。よし、タオルで止血するよりかは衛生的
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