第四十五話 -アイドル達の秘密-
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「そう、そこ!そこで右に…あーーー!」
「……また死んだ。くっそー」
「コナン君、ほんとーーにゲームへったくそだねえ」
「そうねー。サッカーとか見てると運動神経が悪いわけじゃないとは思うんだけど」
「(それが分かればオレだって苦労しねえよ。元太達にも馬鹿にされるし)どうしてもダメだから、練習してるんだよー」
うーん、運動神経…というか動体視力は悪くないし、記憶力はいわずもがな。この二つがそろっていればゲームが下手と言われるようなことは無いとは思うんだけど…なのになんでここまで絶望的までに相性が悪いのか。
「さーて、コナン君とのゲームで気晴らしが出来たし勉強再開しよっか」
「あー、ごめん龍斗君。お父さんがお昼も食べないで下の事務所でヨーコちゃんのDVD見てるからちょっと文句言ってくる。後ついでに事務所の片づけも」
「あらま。じゃあ俺も手伝うよ」
「え?悪いよそんなの」
「いいのいいの。今更そんな遠慮しないでも、料理教えに来てた小さい時から手伝ってたじゃないか」
「あはは。じゃあお願いしよっかな」
「僕も手伝うよ」
「ありがと、コナン君。じゃあ行こうか」
紅葉と園子ちゃんは家の用事で外出していたとある休日。俺は蘭ちゃんの家に遊び…勉強に来ていた。まあそんながっつりしているわけではなくて仕事で行った様々な県の特産品や出会った人との出来事とかを話したり、蘭ちゃんの今の流行の話とかの雑談をしながらだったけどね。
今は蘭ちゃんの言った通り、自宅のある3階から探偵事務所のある2階へと降りている最中だ。それにしても久しぶりかもなあ。新ちゃんと一緒に遊びに来てた子供時代はしょっちゅう小五郎さんの事務所の掃除を手伝っていたものだ。その頃からアイドルの応援をしていたから、横目で見ていたせいか子供ながらアイドルには詳しくなったんだっけ。
『L,O,V,E!I LOVE ヨーコー!』
扉越しにも聞こえる小五郎さんの声。ライブ映像なのにこんな声を上げて応援できるのはすげえわ。勿論その声は蘭ちゃんにも聞こえていて、呆れたような表情となって扉のノブに手をかけた。
「ったく。昼間っから同じものを何度も見て…飽きないの?」
「いーじゃねーか、どーせ暇なんだし…おや?龍斗君来てたのかい?」
「どうも」
勝手知ったる我が家…ではないが俺はモップと箒がしまってあるロッカーへと向かう。蘭ちゃんはたまった郵便物の内容を確認を始めたようだ。えーっと…バケツは…あった。あとは水を入れて、と。
「じゃあ先に掃き掃除をしてからモップ掛けしよ…どうしたの?小五郎さんが固まってるけど」
「えーっと、ね
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