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名探偵と料理人
番外編3 金田一少年の事件簿:黒死蝶殺人事件
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と言う気概を決めたものだと思っていた。いや、彼を殺すことがある意味そうなると言うのも分かる、分かるが。その手段を選んでほしくなかったな……

 

「な、なあ龍斗。どないしたん?」

「ん。いや、ちょっと思うことがあってね」

 

これはちょっと、あの人に会いに行ってみるか。

 

 

――

 

 

「こんにちはいつきさん。今日は会ってくれてありがとうございます」

「いやいや!緋勇君にはいろいろお世話になったしこれくらいどうってことないさ」

「龍斗、でいいですよ?なんだか長い付き合いになりそうですし」

「お、そうかい?それじゃあ遠慮なく。それで俺に聴きたいことがあるって?」

「ええ。あの金沢の事件についてです」

「ああ、龍斗君が帰った後に起きた…」

「はい、俺が知りたいのは小野寺さんの詳しい動機です。おそらくどのマスコミよりも詳しく知っていると思いまして」

「ん、まあ俺も当事者だからな。でもペラペラ話すにはかなり重い話だ。正直話せないことも…」

「…それは彼の左目が関わってきますか?」

「!?何故それを!!?」

 

でも、どう語ったんだ―?

俺は、パーティ前日のやり取りを思い出していた。

 

 

 

――

 

 

 

「どうしたんです?緋勇さん。私たちに話って」

「そうね。いきなりどうしたのよ?」

「全くだ。食後の穏やかな時間を邪魔しやがって…」

 

三人は俺が泊まる部屋に集まり、各々座っている。裏のチャンネルを開いての、周りからの隔離も展開済みだ。

 

「あの、ですね。とても言いづらい事なんですが…」

「なんだ?」

 

さて、どうしよう。「結婚はやめてください」なんて言われてはいそうですか。なんていくわけもないし…うーん、これは全部を知っているであろう緑さんから崩していくかな。

 

「あの、緑さん」

「?はいなんでしょう」

「俺は、ですね。その人の血液型を当てられるという特技がありまして」

「?ええ。それが??」

「おい、それがなんだっていうんだ!くだらないことを言うのなら帰るぞ!」

「小野寺さん。お願いです。最後まで部屋を出て行かずに聞いてください。これは貴方の人生を左右することになるかもしれないんです。いや、斑目一家全員の」

「なによそれ?どういうことよ?」

「…とにかく、聞いてください。…つづけますね?緑さんはO型、舘羽さんもO型。そしてご当主はB型…ここまではあってますね?」

「え、ええ」

「ふん。そんなもの、調べればどうとでもわかることだ!」

「…は
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