第四十四話 -大阪のダブルミステリー-
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と、いうことで俺達はリムジンで移動する事となった…大阪市内の移動は普通の車両を使った覚えがないな。
リムジンに乗って十数分。新ちゃんが携帯を取り出してどこかにかけ始めた。まあどこかというか、平ちゃんだろうけどね。
「もしもし…いや、紅葉さんがリムジンを手配してくれてな。今はそれに乗って移動中だよ……いや、流石に途中でおろしてくれって言えるわけねーだろ?もうオレ達は伊織さんの運転に任せて後は勝手に着くのを待つだけだよ。それよりもオメー本当に決勝に残ったんだろ―な?おい服部?どーなんだ?はっとりー?…あれ切れてやんの」
「どうだった?コナン君」
「うん、なんか勝手に切れちゃった」
「どうしたんだろ?試合時間が近くて切ったのかもね」
「うーん…」
なにやら電話を切られたことに違和感があるのか悩みだした新ちゃん。まさか、剣道大会をほっぽって殺人事件を調査しているなんて…あるわけないしね?
――
「「和葉ちゃーん!」」
「蘭ちゃん、紅葉ちゃん!!」
無事、浪花中央体育館につき敷地内に入ると走り回っている和葉ちゃんを丁度見つけた。
「お久しぶりや、和葉ちゃん」
「どう?服部君の剣道部は勝ち残ってる?」
「お久しぶりや、紅葉ちゃん。それに蘭ちゃん。一応次は決勝なんやけど平次がどっかいってもうてん」
「え?」
「きっとさっき起こった殺人事件の事嗅ぎまわってんのやと思うけど…」
「「「「殺人事件!?」」」」
まーじーかー。なんでこう…こうなるんでしょうかね?
「ここのプールの横の更衣室で人が殺されたんやって…」
「だったら、そこにいるんじゃねーのか?」
「とにかく、そこに行ってみようよ!」
「じゃあ、ついてきて。こっちや」
そう言って先導を始める和葉ちゃん…いや、平ちゃんがいるのはそっちじゃないな。屋内にいる。しゃあない。俺は横にいる紅葉に小声で話しかけた。
「…紅葉、紅葉」
「ん?なんや、龍斗」
「平ちゃんがいるとこ分かったんだけど誘導できないし俺だけ行って呼んでくるよ。事件現場に行けば新ちゃんが何かしら事件の糸口に気付くかもしれないし一緒について行って?」
「ん。分かった。上手く伝えとくわ」
「ありがと。じゃあ行ってくる」
俺は静かに集団から離れ、先ほど平ちゃんの匂いはした建物へ向かった…ここは別館?何でこんなところに。平ちゃんがいるのは…体育倉庫?
『…あんたが犯人やっちゅう何よりの証拠やで!』
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ