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名探偵と料理人
第四十三話 ‐オリジナル回‐
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もそも、余り私はここら辺の地理に詳しくないわ」

 

まあそうだよなあ。中身はアメリカを拠点とした大女優だし。なら、俺が知っている所を中心に回ってみるかな。

 

「それじゃあ俺がルート決めていいですか?」

「そうね…龍斗、私の事楽しませてくれるかしら?」

 

ちょっと挑発的な笑みを浮かべるシャロンさん。ほっほう?それは俺への宣戦布告と受け取った。

 

「精一杯頑張ります。それじゃあ行きましょうか?」

「ええ」

 

イタリアンのお店を出て、俺はこの場所から一番近い雑貨屋に向かった。

 

「へえ。色々おいてあるのね。雰囲気も木目のものを中心にシックな物が多いわ」

「母さんもそろそろ生活に慣れてきている頃だろうし、生活必需品だけでなくて生活を彩る小物を買ってもいいんじゃないかなってね。どう?趣味に合いそう?」

「そうね、私も部屋に置くのなら明るい色ばかりの物よりはこういう物の方が好みだわ」

「よかった。こういうのはどう?」

「あら、木製のお皿?これは…」

 

彼女が気に入りそうなものが目に入ればそれを手に取り意見を聞き、またとあるインテリアの最適な配置場所はどこかなどを話しながら店の中を回った。途中別行動を取った先に彼女に気付かれないように俺はとあるものを購入した。

次に向かったのは様々な服飾を扱った店が入っている大きなビルだ。和服洋服はては民族衣装まで取り扱っている店が入っている。価格帯も、子供の小遣いを貯めれば買える物からカードで支払わなければいけないほど高額なものと幅が広い。ここに来たときは俺と紅葉はここでお互いの服を選び合ったり、彼女のネイルに施す柄へと参考にするためにウィンドウショッピングをしたりしている。意外と民族衣装でいい刺繍が施されたりしているんだよな…んでもって。彼女がその中でも行きたいと言ったのはランジェリーショップ。まあ照れはするがこういうのは初めてではない。ええ、意趣返しも込めて純白のセットを勧めさせてもらいましたよ。子供っぽいのも捨てがたがったけどね…母さんの顔した相手に何してんだ俺。

 

「…なんで私のサイズが分かるのかしら?」

 

俺が手渡したものはシャロンさん本来のサイズぴったりの物だった。いや、母さんのサイズとか知らんし知りたくもないし。まあ、分かったのは…長年の経験で相手の肉体の情報を正確に見抜く術を持っているからかな。

 

 

――

 

 

夕食は俺のチョイスのお店で済ませ、俺達はヒトの少なくなったビル街のほうへ進んでいた。

 

「ねえ、龍斗?ここに何があるの?」

「まあまあ…っと。ついた」

「??」

 

俺が
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