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名探偵と料理人
第四十三話 ‐オリジナル回‐
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供がいようがあの手の輩は追いすがってくるだろうが穏便に終わってよかったな。相手が…さて。

 

「どーいうことか教「さあ!いきましょ!」えって、ちょっと!!」

 

俺の腕はいつの間にかシャロンさんにつかまれ引っぱられていた。そして元々決めてあったのか、しばらく歩いた後こじゃれた雰囲気のイタリア国旗を掲げたお店に入った。

 

「いっらしゃいませ!お二人様ですか?」

「ええ。案内をお願い」

「それではあちらの席をどうぞ」

 

俺達は案内された席に座り、メニューを開く。へえ、結構おいしそう…じゃない!

 

「それで?事情を説明してください」

「ふふ、そんな怖い顔しないで。お母さん困っちゃうわ…」

「……とりあえずなぜ母さんに?」

「まあなんでこんなことをしたのと言われれば…色々事情はあるんだけど龍斗と一緒に遊んでみたかったってのが一番かしら。最近ストレスがたまってるのよね。でもほら。私たちって有名人じゃない?それにせっかくのデートなのにドクター新出の姿は使いたくないし。本当は貴方の彼女の大岡紅葉の姿を借りようかと思ったのだけど…」

 

そう言って自身の胸に手を当てるシャロンさん。

 

「初めてよ?胸にだけ詰め物をしなくちゃいけない変装相手なんて…まああの娘より貴方の母親の方が問題が少ないってことに気付いてこちらにしたのよ」

 

ふむ。とりあえずシャロンさんは嘘はついてないな。嘘をついたときの特有の生体反応はないし、ストレスを感じているって言う事も。そして母さんの姿ならもし誰かに見られても親子の買い物で誤魔化せる…か。後で父さんと母さんに説明しとかないとな。仲のいい親子なら買い物を「デート」っていったりするものなのかもしれないし。

うーむ、今までに結構なプレゼントも貰ってきたし今世で関わってきたシャロンさんにはなんら含む感情は抱いてないからな…こういう時は残っている原作知識を疎ましく感じてしまう。まあ二律背反、言っても詮無いことか。よし。

 

「…はあ。分かりました、分かりましたよ。今日は完全オフですし、しっかりエスコートさせていただきます」

「あら、嬉しいわ♪」

 

とはいっても急だからな。プランもへったくれもないし、紅葉とのデートや、蘭ちゃんたちに連れて行かれた経験を参考にしつつシャロンさんの意見を聞きながら組み立てますかね。

 

――

 

 

うん。あのお店の料理は中々いい感じだった。今度紅葉と来よう。

 

「さて、と。シャ…母さん。どこか行きたいところとかある?」

「うーん、そうね。取りあえず時間が時間だったからお昼をここで摂ること以外は決めてないわ。そ
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