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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十四話 ナンバーズ 2
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テシアからの返事に、クアットロはニヤリと意地悪な笑みを浮かべる。
『あらら、それは大変!無口なルーお嬢様を喋らせようだなんて、なんてヒドイ連中なのかしら』
クアットロは芝居がかったように言い、ルーテシアに指示を出す。
『では、お嬢様。クアットロの言う通りの言葉を、目の前の赤い騎士に伝えてくださーい』
ルーテシアはアスカから視線を外して、ヴィータをジッと見た。
「??」
急に視線を外されたアスカが、同じようにヴィータに目を向ける。
「アタシに何かあるのか?」
ヴィータが言うと、ルーテシアはコクンと頷いた。
「んじゃ、交代と言う事で」
アスカは立ち上がってルーテシアから離れた。
「って、なんで残念そうにしてんのよ!」
ちょっとガッカリしているアスカに突っ込みを入れるティアナ。
「いや、ようやく喋ってくれたのになーって」
「……アスカ、アンタ結構子供好きよね」
「かもな」
ティアナの呆れ気味の言葉に、アスカは素直にそれを認めていた。
その頃、なのはとフェイトは高速で移動していた。
「見えた!」
なのはがヘリを目視する。
「よかった、ヘリは無事だ」
フェイトとなのはが安堵する。
だが……
「あっ!」「えっ!」
安心したのもつかの間、二人は大きなエネルギーを察知した。
機動六課の司令室でも、エネルギーを確認していた。
「市街地にエネルギー反応!大きい!」
突如現れたエネルギーに、シャーリーが驚愕の声を上げる。
「まさか、そんな!」
前兆のなかった反応に、ルキノも動揺する。
「砲撃のチャージ確認!物理破壊型、推定Sランク!」
アルトの声が司令室に響いた。
ビルの屋上で、ディエチがカノン砲を構えてエネルギーをチャージする。
「インヒューレントスキル。ヘビーバレル発動」
ディエチのIS、ヘビーバレル。
彼女の体内で高エネルギーを生成する能力。それを固有武装であるイノーメスカノンにそそぎ込む。
ディエチは、その能力をヘリの破壊の為に使おうとしていた。
その横で、クアットロは邪悪な笑みを浮かべている。
「さあ、ルーお嬢様。行きますわよ?逮捕はいいけど……」
アスカside
ルーテシアがヴィータ副隊長を見て口を開いた。
「逮捕はいいけど」
「ん?」
なんだ?急に何を言い出すんだ?
逮捕されてもいいって事か?
ヴィータ副隊長も同じ事を思ったのか、首を傾げている。
だが次の言葉に……
「大事なヘリは放っておいていいの?」
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