そのさんじゅうさん
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ここが迷いの竹林ねぇ…」
「本当に入るの?」
「えー?だって慧音の尻尾モフモフしたくない?」
「そりゃしたいけど…戻って来れるの御主人?」
「ああ、多分な」
雪が降る中、俺達は慧音を追うべく迷いの竹林に来ていた。
慧音は満月になると、迷いの竹林へ向かうのだ。
恐らくは、自らの獣化した姿を見せない為に。
「さーて、行こうか」
慧音には使い魔をつけてある。
ノームの使い魔は蛇だ。
「御主人、ストーカーって知ってる?」
「Oh,yes.So,what ?」
しってるよ、で?
「はぁ…」
「取り敢えず行こうぜ」
使い魔の反応を追い、慧音の下へ向かっていると、急に正面が開け、光が見えた。
色とりどりの光が舞っている。
「弾幕ごっこ?
国符の剣?慧音と…誰だ?」
片方…今スペカを発動させた方は、スペカから慧音と判る。
相手は誰だ?もこたんか?
しかし、相手側の宣言したスペカは…
「神符ブリリアントドラゴンバレッタ!」
「輝夜だと!?」
驚きの声を上げると、もこたんが走ってきた。
「よっすもこたん。何事?」
「えー、あー、その…えっと…」
顔を赤くしながら、彼女が語ったあらましは以下の通りだった。
始めに、輝夜ともこたんで殺し合いをしたらしい。
その時に、負けたら一つ言うことを聞くという賭けをしたらしい。
そして、もこたんが敗北し、もこたんの家でにゃんにゃんしていたら慧音が来たらしい。
そして慧音がぶちキレてこうなった…らしい。
今の話を聞けば判るだろうが、二人は既に和解して、暇潰しで殺し合っている。
「いや、ナニしてんのお前ら?」
カァーっと顔を赤くして黙り込むもこたん。
「まぁ、よかったじゃねーか。両手に花だぜ?」
「あぅぅ…」
何時もはイケメンなもこたんの赤面とか…
「な、なぜお前は拝んでいるんだ…」
「え?もこたんの赤面が見れた喜びに対して」
「死ね!フジヤマヴォルケイノォォォ!」
照れ隠しでフジヤマヴォルケイノ(ガチ)は勘弁してほしい。
「玉藻」
「うん!」
妖獣化した玉藻に股がり、フジヤマヴォルケイノを避ける。
が、一寸間に合わず、右の膝から下が吹き飛んだ。
弾幕ではなく一直線だったので避ける事が出来たが、弾幕だったら当たっていた。
まぁ、弾幕なら足は吹っ飛ばないが…
「あっぶねぇ…やっぱ非スペカのフジヤマヴォルケイノはすげぇな…」
何故知ってるかって?
そりゃ里に妖怪が出たときに何度か共闘してるし。
「御主人、スペカ打たれてないなら、こっちもスペカで返す
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ