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エアツェルング・フォン・ザイン
そのさんじゅうさん
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必要無いよ」

「お、それもそうだな、どうせ」

蓬莱人だし、と言おうとして止めた。

何となく言っちゃいけない気がした。

「ジェネレート!メタルエレメント!
ジェネレート!フレイムエレメント!」

玉藻に跨がったまま、弓を引くポーズと共に、エレメントを生成。

それを弓矢の形に変化させ…

「〈偽典 熾焔弓〉」

もこたんに向けて焔の矢が飛ぶ。

「バースト!」

「きゃぁ!?」

着弾する前に半分をバーストさせ、炎の壁で残り半分を隠す。

「な!?」

カカカカカカ!と残りが地面ともこたんに突き刺さる。

「バーストォォォ!」

ボン!と音がして、大爆発が起こった。

「やったか!?」

「御主人!?なんでフラグたててるの!?」

「言わなきゃいけない気がした」

そして案の定爆煙の中から妖術が飛んで来る。

「おわっと…!」

煙が晴れた先には、左肩から先がなくなったもこたんがいた。

「やるなぁ…ザイン…!」

星騎士の忠誠剣を出そうとしたその刹那。

「あら?そこの妖精さんは私の妹紅に何をしているのかしら?」

見れば、慧音はピチュッたらしく、木に寄りかかっていた。

ちゃんと獣化している。

慧音の白沢モードを見るのは何気に初めてだ。

「貴女も妹紅のお友達?」

「え?あ、まぁ、そうだけど?」

「そう、なら死になさい。妹紅は私の者よ!」

ヤンデレ輝夜キター! てるもこキター!

しかし、やはり飛んで来た弾幕(ガチ)によってその思考は中断させられた。

「ちょっと待ちやが…」

輝夜の放ったビームが、俺を包み込んだ。









チクショウ案の定エンドフレイムかよ…

半吸血鬼化したんだから即時回復とかしねーのかよ…

だけど、輝夜のビームが途切れ、月明かりに触れた瞬間、紫がかった視界が、焔に包まれた。

復活エフェクトだ。

「テメェ何しやがるニート姫!
俺はもこたんとそんな関係じゃねーよ!
大人しく三人で百合ってろチクショウめ!」

と俺の心の叫びが放たれる。

「それもそうね!妹紅、そこの女を連れて永遠亭まで来なさいな。
朝まで楽しみましょう?」

「………………そうだな」

もこたんが自らの首を跳ね、無傷で復活した。

「慧音、行くぞ」

「え?あ、う、うん…」

結局永遠亭に行くらしい。











「って待て待て待て待て!」

「「「?」」」

「俺はケンカの仲介に来たんじゃねぇ!」

本題は…

「慧音ぇぇぇ!尻尾モフモフさせろぉぉぉ!」

「!?」

「行け
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