そのさんじゅういち
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今頃慧音は歴史を編纂しているだろう。
そう言えば慧音の尻尾をモフモフした事は無かったな…
次の満月あたり頼んでみよう。
「さ、いくわよ」
何故かテンションの高いレミィに連れられ、俺達は紅魔館のバルコニーへ向かった。
長い長い紅魔館の廊下。
その窓から見えるのは、淡く照らす月。
「月…か」
「どうしたのお兄様?」
「ん?いや、今日は良く飛べそうだなと思ってな」
ALO古参プレイヤーと神聖術者の性で、晴れと月夜はテンションが上がる。
「ご主人、まだそんな事言ってるの?」
「いや、こういうのはそう簡単に変わる物じゃねーんだよ」
旧ALO時代では陽光と月光は飛行に密接に関わり、UWでの光はそのまま空間リソースに関わる。
咲夜がバルコニーのドアを開けると同時に…
「じゃぁ、お待ちかねの月と対面よ」
バルコニーの、ガラス張りの扉が開かれ、月光が降り注ぐ。
「うを!?眩しぃっ!?」
余りの眩しさで、咄嗟に目を瞑った。
「ザイン。目を開けなさい。
そして、その目に焼き付けるの。
私達、夜の眷属の光を」
うっすらと目を開けると、月の光がより鮮明に感じる。
「ようこそ夜の世界へ。
私達は、新たなる同胞を、歓迎するわ」
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