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エアツェルング・フォン・ザイン
そのにじゅうきゅう
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「……………………」

「?」

俺の上で、フランがコテンと首を傾げた。

「いい…ぞ」

「やったぁ!」

この顔を見てNOと言えるヤツは恐らく人格破綻者だろう。

「だが今はダメだ。少し休ませろ…」

「うん、わかった」

ストレージからヒールクリスタルを取り出す。

クリスタルを掲げ、ボイスコマンドを唱える。

「ヒール!」

パキン!とクリスタルが砕け散り、淡い光と共に、気だるさが消えていった。

気だるさは解消されたが、起き上がる気力が無い。

ベッドに寝転んだまま、フランと話していると、部屋のドアが叩かれた。

「妹様、ザイン様、失礼します」

「咲夜?どうしたの?」

「食事の用意ができました。ザイン様は如何致しますか?」

えーっと?

「お兄様!一緒に食べよっ!」

うーん…今…だいたい零時か…

「頂こうかな」

「かしこまりました。
ご案内致します」

俺とフランは、咲夜に案内され、地下室を後にした。
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