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エアツェルング・フォン・ザイン
そのにじゅうろく
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「八雲紫を呼び出したかったんだって言ってるだろうが!」

等と不毛な言い争いをしていると…

「おーい霊夢ー!と…妖精講師か?」

魔法使いがやって来た。

「おー、魔理沙か」

「それでどうしたんだよ。なんか言い合ってたみたいだけど」

「この変態がいきなりキスしようだなんて言ってきたのよ!」

「だからそれは八雲紫を呼び出す為だと言っているだろうが!」

「あー…落ち着け二人共」

「「だってコイツが!………真似すんな!」」

「はいはい、で、お前はどうして八雲紫を呼び出したいんだよ?」

どうして? そういえば言ってなかったなぁ…

「アイツに頭の中覗かれたんだよ。
だからどこまで覗いてどこまで知ったを問い詰めるのさ」

「はぁ?紫の奴の能力は境界に関する物よ?」

ん?知られていないのか?

「八雲紫は"境界を操る程度の能力"で夢と現実の境界を操作して他人の夢に入れるんだよ。
しかもその過程で記憶も覗く事ができる。
八雲紫の究極性の一端はその能力の汎用性だ」

「アイツそんな事できたのね…」

「私も知らなかったぜ…」

「つー訳で誤解も溶けた所で安全に八雲紫を呼び出したいんだが何か無いか?」

まず一つ目、幻想郷に危機を起こす…却下。

次に、霊夢にちょっかいを出す…却下。

最後、結界を緩める…却下。

「うーん…案外大声で呼んだら出てくるかもしれないぜ?」

呼んだら…ねぇ…

「じゃぁ…やってみるか…」

何て言おうか…

よし、アレで行こう。

すぅ…と息を吸う。

「BBA!BBA!八雲紫はBBA!」

「「ぶふぉぁ!?」」

「BBA!BBA!八雲紫はBBA!」

「ぷ…くく…アンタ…それ…くく…やめ…なさ…」

「あっはっはっは!BBA…!BBA…!はは!
お前面白すぎるぜ!」

二人共腹を抱えて笑っていた。

「BBA!BBA!八雲…でゅ!?」

BBAコールをしていると、頭に激痛が走った。

上を見ると、スキマが開いており、そこから扇子を持った子供のように細い腕が伸びていた。

「おいお前ら、BBAが来たぞ」

「誰がBBAよ!?」

「お前だよピーピングロリBBA」

現在の八雲紫は変化していない…香林堂verだ。

「で、俺の記憶だが…どこまで見た?」

「あまねく全てを。
なかなか面白かったわよ。
そうねぇ…来年の春まではゆっくり出来そうね」

はぁ…

「ああ、でも安心なさい。
貴方の記憶を知っても私が取る行動は変わらないわ」

「それまたどうして?」

「あら?私は個にして群。一にして全。
そんな私が未来予知もできな
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