そのにじゅうよん
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「いや、なんでもないぞ。
そうだなぁ…アリスとの生活ねぇ…
これと言って無いな」
「えー?そんな事はないでしょう?
あ!ザインさんって元人間ですよね?だったら…
性処理とかどうしてるんです?」
OK、喧嘩売ってるんだな?
ストレージから二体の人形を取り出す。
宙に浮かぶ人形に魔力糸をコネクト…
「出雲!伊勢!」
その指示に従い、出雲と伊勢は射命丸を攻撃し始めた。
「あ!ちょ!なんですかコレ!地味にいたいですよ!」
攻撃と言っても槍を持ってチクチクとつつくだけだ。
槍の材質?ちょっと言えないなぁ…
「性処理はこっちに来てから一回もしてないぞ。
妖精って便利だねー…
でもアリスに魔法習ってるんだ。
こんな風にな」
「あ!はい!すいません!謝りますからやめてくださいぃぃ!」
もう少し涙目の射命丸を見ていたかったが変態扱いされそうなのでやめておく。
「くだらん質問をするからだ。他に無いな?」
「あい…ありません…」
「そうか、ならさっさと帰れ」
「えー!もうちょっとお話しましょうよ!」
「やだよ、アンタと一緒に居るだけで情報を抜かれちまう」
記者や情報屋との会話は最小限に…俺が前世で学んだ事だ。
「ぶー!はいはい、帰りますよう…
もう、私みたいな美少女に帰れとか…
男色ですか!」
「もっかい行っとくか?」
「わー!すいませんすいません!帰りますからぁ!」
と言って職員室から出ていった。
「もふもふ…いい…さいこう…」
「ご主人?」
射命丸が出ていったので思い切り玉藻を愛でていたら玉藻に話しかけられた。
「んー?どうした玉藻?」
「ご主人は私がヒトガタになって嫌?」
「どうしたいきなり?」
「気になったから…」
その瞳には不安が浮かんでいた。
だから俺は、その不安を消してあげたい。
「案ずるな。むしろ俺はお前が人の姿になってくれて嬉しいよ」
「本当に?」
「ああ。例えお前が何をしようと、嫌ったりなんかしないさ」
「ありがと…ご主人…」
ぽふん!
それだけ言うと、玉藻は元の姿に戻り、寝てしまった。
「くぅ…くぅ…」
慣れない変化で疲れたのだろうか?
首の辺りからゆっくりと撫でてやる。
「玉藻…お前は…俺の側に…居てくれるか?」
もしも、玉藻が居なくなったら、俺は今度こそフラクトライトが崩壊するだろう…
「うにぃ…ごしゅじん……くぅ…くぅ…」
ふふっ…
「ありがとう…玉藻…」
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