そのにじゅうよん
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ね」
「縁起に書いてあるぞ」
そのまま抱きついている玉藻を撫でる。
「ん!」
「あのー…ザインさん?二人の空間を作るのは取材が終わってからにしてくれませんか?」
おっと…忘れてた…
「ご主人、だれ?」
「コイツは射命丸文、天狗だ」
「どうも!清く正しい射命丸文です!
お名前を教えて頂いていいですか?」
文は自己紹介をして、玉藻に名前を聞いた。
「私は玉藻、ご主人の使い魔だよ」
「ふむふむ…玉藻さんですか…」
と、射命丸は手帳に何かを書き込んでいた。
ふと思ったがこの手帳が文花帳なのだろうか?
「で、異変については大方話したと思うが他に有るか?」
「んー…そうですねぇ…ではザインさん、あなた自身のことを聞かせていただけますか?」
俺自身の事?
「別にいいが面白くないぞ?」
と言いつつ、玉藻を膝にのせる。
ちょうど横抱きしたような感じで座らせた。
「いえいえ、前々から取材させて頂きたいと思っていました」
「ふーん…」
あー…玉藻の尻尾きもちー…
「ザインさんは元人間なんですよね?」
「うん、そうだよー」
もふもふ…
「なぜ妖精になったのですか?」
「さぁ?俺が一番知りたいな」
「わからない…という事ですか?」
「そうそう、まぁ、心当たりはあるけどねー」
髪もさらさら…
「それはいったい!?」
「アンタ…外の世界の車って解るか?馬車や牛車じゃないぞ?」
「ええ、まぁ、知ってはいますが…」
ふーん…意外だな…
「外の世界の車の中にトラックっていって多くの荷物を運ぶ為のおおきな車があるんだ」
「大きいって…どのくらいですか?」
「そうだなぁ…縦横一丈(三メートル)長さ二丈の鋼の塊さ」
「そんな物があるんですか?」
「ああ、外の世界はそんな物で溢れている。
それでな、友達と歩いてたら女の子がそのトラックに跳ねられそうになっててな…
飛び出して女の子をかばったら死んだみたいだ」
「その女の子とはお知り合いで?」
「いや、体が勝手に動いたんだ…
我ながらとんだお人好しだよ」
「それが心当たりですか?」
「うん、最後に善行をしたからな。
カミサマが新しい命でもくれたのかもな」
「ほうほう…」
あぁ〜…もふもふ…もふもふ…さいこう…
「ザインさんって確かアリスさんと暮らしてるんですよね?」
「ああ」
「美少女と同棲ってどうなんです?」
美少女?
「く!くくっ!ははは!美少女!美少女ねぇ…」
美少女って年か? あぁ、幻想郷基準だと美少女か…
「どうされました?」
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