プロローグ
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だ。そのため100年前の技術ですらタロウの時代では比較的に最新式という扱いだ。銀河連邦では旗艦タケミカヅチのような艦は1400m級の戦艦を配備するが銀河連邦では通常戦艦は800m級であり、その他の巡洋艦、駆逐艦等の主力艦は600mから400mが基準となっている。伊丹の時代からすれば駆逐艦クラスですら原子力空母よりでかい艦が駆逐艦として扱われているのだから伊丹は当初、この事を知った時は驚愕したがそれでも深く考えない性格のために「流石は超未来の技術」と、あっさりと納得して深く考えなかった。
逆にタロウが伊丹の時代のアニメに興味があるほうが伊丹にとって重要であり自衛官の任務そっちのけでタロウとアニメや漫画の話で盛り上がっていた。
ちなみにタロウは伊丹が人類が宇宙に進出する前の過去の時代から来た人間と分かった時はどのような対応をするか迷い、とりあえず銀河連邦上層部に報告。過去の人間が来たという事実は銀河連邦上層部も驚かれ、そして伊丹が住んでいた時代を聞いて更に衝撃的な事実が判明した。それは伊丹の時代とタロウの時代が繋がっておらず、伊丹は過去の並行世界から飛ばされたという事実だった。
伊丹の時代では1990年代初頭においてアメリカとロシアの冷戦が終結していたが、タロウの時代では冷戦が終結していなかった。西暦2028年になった時に西側と東側が全面戦争に突入。核兵器の押収により当時の地球人類の9割が消滅したからだ。この人類が絶滅寸損まで発展した戦争を教訓に、生き残った地球各国の政治家達は人類統一政府を樹立した。これが銀河連邦の基礎となる地球連邦の始まりである。
当初は伊丹も銀河連邦の歴史学者達から質問攻めにあったが基本的に伊丹は一般的な幹部自衛官であり、どこぞの歴史家提督ではないため歴史の内容も断片的にしか話すことが出来なかった。よくもわからず未来世界に飛ばされた当初は困惑した伊丹だが、そこまで専門的な知識がないためある程度の事情聴取が終わり伊丹はすぐに解放された。事情聴取が終わった伊丹を銀河連邦政府は伊丹を元の世界に返すために伊丹が飛ばされた辺境惑星の時空流れを調査してワープ装置を設置して伊丹の世界に返すことを決定。ワープ装置事態は銀河歴に入る前にすでに実用化された装置であるため、ワープそのものはこの時代において珍しくない。だが流石に並行世界の過去ともなると話は変わる。時空の流れの調査はシビアであるた
め気が抜けないからだ。そのため人件費や調査費も含めればちょっとした一惑星の数か月分の惑星予算に匹敵する。それだけ莫大な金がかかるのにどうしてそこまで伊丹を過去に返す理由は銀河連邦政府の善意ではなく、民衆の政府批判からであった。
銀河連邦政府も当初は伊丹の情報を機密扱いにして、伊丹には悪いが元の世界に帰る事を諦めてタロウの世界に骨を埋めてもら
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