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エアツェルング・フォン・ザイン
そのじゅうさん
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だ」

「それでそれで!」

「彼女は星王と星王妃を支え、共に歩み、その生を全うした…
おしまい…」

あー、長かった。

所々はしょったけど長かった…

俺を登場させずに語るのは苦労したが…まぁ概ねこんな感じか。

コレ本にしたら売れるんじゃね?

さて…結構な時間話してたな…

そろそろ帰るか…

にしてもあの二人をどうやり過ごすか…

「どうしたのザイン?」

「ああ、そろそろ帰らないと」

「やだ!」

「やだってあーたねぇ…」

「ヤダよ…一人にしないでよ…」

あ…泣かないで…泣かれたらオジサンこまっちゃう…

「また来るから、ね?」

あやすように言ってみる。

「やだやだやだ!」

「いや、帰らないと心配されるし…」

「かえっちゃうの?」

「うん、でもまた来るよ」

「かえっちゃうんでしょう?」

「大丈夫、また来るって」

「じゃぁ…アナタヲコロセバズットイッショニイラレルネ…」

え?

「キュッとして…」

ナニカが…大切なナニカが握られる感触…

これは…フランドールの能力…?

マズイ!

「ドカーン!」

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