そのじゅうに
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ガチャリ…ギィィィ…
「コンバット・クロス、オープン…」
GGOアバターで軽装を纏う。
アーマーだと咄嗟の素早い動きが出来ないからだ。
チャキ…
腰からスカーレット・シスターズ…スカーレット・デビルとGrip&breakdownを構える。
ははっ…この銃をレミフラに向ける事になるとはな…
開けたドアから顔を先に覗かせる、銃を先に出すとドア脇の敵に制圧されてしまう。
中は…居ない。
咲夜は負けたみたいだな…
「よし…行こう」
俺は紅魔館の中に侵入した。
ホールはがらんとしていた。
正面には扉がありその左右に階段がある。
そして階段とは別にホールの左右に廊下がある。
「さて…どうしようか…」
うーん…このままズンズン進んでいいものか…
後ろから…ってのが怖いしな…
よし…
「クリアリングしながら進もう」
クリアリング、要するに部屋を一つ一つ開けて中に敵が居ないか確認する事だ。
GGOでは俺の仕事だったからそれなりにできる。
「さて…先ずは…」
正面の扉を見据える。
警戒を怠らず、扉に近付く…
扉に耳をつけ、中の音を確認…無音だ…
扉に手をかけ…
ガチャ…
開いた、鍵は無いな…
ギィィィ…
中を覗く…どうやらホールのようだ。
暗いな…
「クローズ…」
GGOアバターをクローズしてALOアバターに戻る。
指で長方形を作り…
「ナイト・スコープ…」
中は…誰も居ない。
キィィ…ガチャ…
そっとドアを閉めた。
さて、後は階段と廊下だが…よしルーレットでいいか。
ストレージからアイテム・ルーレットを出す。
数字4にセット…
1、右階段
2、左階段
3、右廊下
4、左廊下
ルーレットを回す…
さぁ…何処になる?
結果は3、右の廊下だった。
「GGOアバター、オープン」
再びGGOアバターを纏い、歩きだした。
ヴワル図書館、そうかかれた部屋があった。
ここにパチュリーが居るのだろうか?
うーむ…
「しかたない、入ろう」
ガチャ…キィィ…
中を覗くと、本棚が大量にあった。
宙に浮かんで居る物もある。
「これは…すごいな…」
GGOアバターをクローズして、長剣を抜く。
大抵の武器は使えるが、長剣はメインである大剣の次に使う頻度の高い武器だ。
流れ弾が本に当たるのは避けたい。
出来れば図書館という人間の叡智が集う場所でこんな不粋な物を出したくないのだ。
だが、そうも言ってられない
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ