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ヘタリア学園
第六千九百四十三話  話そうとしたら

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第六千九百四十三話  話そうとしたら
 謎の少年は自分のことを喋ろうとしました、ですがここで周りにいた不穏な人、ドイツ兄妹が警戒していた人が動きました。
 そして謎の少年を襲ってです、少年はいなくなってしまいました。ドイツはこの事態に顔を顰めさせて言いました。
「明らかに口封じだな」
「そうですね」
 妹さんはお兄さんの言葉に頷きました。
「どう見ましても」
「では誰がそうした」 
 ドイツは真剣なお顔で言いました。
「一体」
「そして少年は何者だったのでしょうか」
「全くわからなくなった」
 少年がいなくなってしまってです。少年のことを知っているのは少年たった一人であったからです。
「話そうとしたらすぐにだったからな」
「全く以ておかしなことですね」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「この少年がいたことは確かだ」
 このことを指摘するドイツでした、確かに少年はいなくなりましたが少年が実在したことは紛れもない事実だというのです。


第六千九百四十三話   完


                2018・3・31

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