第17話 エル・ファシルの英雄達
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親友のラップ中尉と作り司令官負傷の後を継いで民間人の脱出に力を尽くしたと。ラップ中尉は、病気がちなのにも関わらず、ヤン中尉と共に脱出の中心的な人物として、賞め称えられていたのである。
また緊急に救援艦隊を牽いたシトレ提督もエル・ファシル救援の英雄として、
マスコミに騒がれていたのである。
ヤンやラップそしてシトレにしてみれば鬱陶しいだけであるが、エル・ファシルの参謀長ジョイス准将が民間人を売り渡そうとして、リンチ司令官を銃撃した事が何処からか表に出てしまった為に、国防委員会も統合作戦本部も宇宙艦隊司令部も、任命責任を受ける可能性が出た為に、ヤン達4人をエル・ファシルの英雄達として、大々的に宣伝する事にしたのである。
ヤンやラップはマスコミの攻勢を避ける為に命令で避難民と共に輸送船団で、ハイネセンに6月8日に旅立っていた。シャンプールに到着した、第8艦隊もマスコミの攻勢にさらされて、シトレがエル・ファシルの英雄の1人としてインタビューを受けたときいった言葉に国民が感動を得たのである。
「皆さんは、私をエル・ファシルの英雄と言うが、私だけが英雄ではないのです。第8艦隊員達、エル・ファシルの方々、シャンプールで整備や補給をしてくれた人々、途中の星系の方々、戦死した兵達、そして救援を直ぐに許してくれた上層部も皆が皆英雄なのです」
その放送を聞く、国防委員会も統合作戦本部も宇宙艦隊司令部もホッとして居たのである。多くの者が、シトレ司令官のお陰で軍の面子が保たれたと思い感謝したのである。第8艦隊は補給艦と合流と整備後の6月20日にハイネセンへの帰途についた。
帰りもリーファプランの航路を取った結果、ハイネセン到着が7月15日前後に到着予定であり、通常航路を使う、ヤン達輸送船団もほぼ同じ時に到着予定であった。
帰投中の6月30日士官学校卒業式があり、リーファは艦上からTV電話で参加したが、顔の包帯を見られて恥ずかしかったそうである、皆とは次回会おうと言ったが、数lがそのまま永遠の別れになったのである。
リーファの怪我に対して、ロボス校長とシトレ司令官と夜遅くまで話し合いをしており、シトレ司令官がロボス校長に頭を下げて、娘を怪我させ済まないと謝っていた。
ロボスは先にリーファから話を聞いていたので、シトレを笑って許したのである。
「ロボス、娘さんの顔に怪我をさせて本当に済まなかった」
「シトレ、リーファの根性が見えたんだろ、あの子ならそれぐらい大丈夫だ、お前のせいでは無いのだから気にするな」
「済まないな」
此により久しぶりにシトレとロボスの蟠りが多少なりとも消えたのである。
リーファは艦上で少尉に任官したのである。
リーファ自身は秘匿の為に、エル・ファシルの英雄には含まない事が決まったが、平気の平左で
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