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ロボスの娘で行ってみよう!
第17話 エル・ファシルの英雄達
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殆どの敵艦は気がつかないうちに11光秒まで近づかれていた、それでも気がつく艦はある。

「前上方に多数の光点あります」
「なんだ?」
「敵の増援ではないでしょうか?」

「まさか」
「しかし、味方でないことは確かです」
「不味いぞ、戦闘用意!」

「敵艦発砲!」
「直撃来ます!!」
「うわーーーーーー」

直撃受け爆発する艦が次々と出る。
銀河に大輪の花が咲く。
帝国艦隊はパニックになりバラバラに逃げ始める、元々戦闘なんかは考えていなかったからである。

旗艦が数十隻も居る為に指令が滅茶苦茶に流れている。
「敵艦隊です!」
「全艦砲撃せよ!」

「回頭だ回頭しろ!」
「後退だ!」
「左舷回頭!」

「右舷回頭!」
「ワルキューレをだせ!」
「上方へ艦首をむけろ!」

てんでバラバラに動く為、艦同士が次々に接触して爆沈や大破していく。


■エル・ファシル〜シャンプール間の宇宙空間  同盟軍第8艦隊

 エル・ファシルへ急行する艦橋内ではジリジリ過ぎる時間を皆が皆、エル・ファシルへ早く早くと考えてながら緊張感に包まれていた。
ワープ後に全天レーダーに艦影が多数映り始めた。

「前方に多数の艦艇、IFF少しだけ反応します」
オペレーターの報告を聞き、サダ参謀長がシトレ司令官と話す。
「エル・ファシルからの脱出船でしょうか?」

「うむIFFが少ないのは、民間船が多数だからだな」
「後方に更に艦船有ります」
「参謀長後方は恐らく追撃艦隊だな」

「恐らくそうですな」
「味方船団に連絡をせよ。敵に気がつかれないよう指向性レーザー通信でな」
「了解しました」

シトレとサダの話しの中で次々に情報が入ってくる。
「前方は味方船団です、後方は帝国艦隊です」
「よし、艦隊上昇、銀河基準面より上方から斜めに攻撃を加える」

シトレの言葉が全艦に復唱されていき、全艦隊が上昇を始める。
上昇する艦隊の真下を船団が次々に逃げていく、その時最後尾の司令船に連絡を付ける。
映像に出たのはヤン中尉とラップ中尉であった。

「ヤン中尉、ラップ中尉、リンチ司令官はどうしたのかね?」
「司令官閣下は銃撃され重態であります」
「戦闘があったか」

「いえ、参謀長が裏切りました」
参謀長の裏切りと言う話に、艦橋内ではみんなが顰めっ面をし始める。
只1人リーファは包帯だらけの顔の下で、えっリンチ逃げなかったんだと思っていた。

「そうか、詳しい事は後でだな、1個戦隊を護衛に付けるので先にシャンプールへ向かえ」
「はっ」

第8艦隊は上昇後に追撃してくる帝国艦隊に天頂方向から斜めに急撃し攻撃を開始した。
「ウランフ提督、貴官の分艦隊が先陣を切って貰いたい」
シト
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