ペルソナ3
2010話
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俺にも多少、本当に多少ではあるが、料理を作らせる事が出来るようになったというのを考えれば、それが俺達と同年代としてはかなりの腕だと理解出来るだろう。
勿論世の中には、そんな荒垣よりも料理の上手い高校生というのは幾らでもいるだろうが。
だが、少なくても今俺達の側にいる中で、もっとも料理が上手いのは間違いなく荒垣なのだ。
それでも普通に料理が趣味という程度の高校生より若干腕が良いといった程度なので、そこまで大袈裟な事ではないのだが。
「取りあえず……本当に料理が上手い奴が来たら、食べさせて貰いに行くよ」
「ふふっ、そうしてくれ。……伊織も、帰ってきたら喜んでくれるだろうし、な」
「そうか? 順平の場合、何だかんだとそこまで味が分かるとは思えないけど。いやまぁ、俺がそういう事を言うのもどうかと思うが」
簡単な料理を作るようになった俺だが、それでも味覚が優れているという訳ではない。
勿論味覚音痴……といった程ではないが、それでもグルメレポートとかを任されれば出来る筈もない。
その分、少し不味い料理でも普通に食えたりするんだが。
「伊織……か。正直、どこにいるのかさっぱり分からん。色々と探してはいるのだが、な」
「まぁ、ここは東京だ。隠れるような場所なんて、それこそ幾らでもある」
正直な話、それこそ池袋とか渋谷とか、新宿とか……この辺りから離れて人の多い場所に隠れられるような真似をすれば、それを見つけるのは非常に困難だ。
そう考えつつ、俺はターミナルからゆかり達が戻ってくるまで世間話を続けるのだった。
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