ペルソナ3
2010話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が付いておらず、シャドウだと思っているようだが……ともあれ、天田は出来ればペルソナではなく自分の手で復讐をしたいと思っている筈だった。
そうなると、やはり天田は今の状況のままで変わらないだろう。
「体力は、地道に鍛えるしかないからな」
しみじみとそう呟く美鶴は、当然自分でも体力を鍛える為のトレーニングを続けているのだろう。
桐条グループ令嬢、生徒会長、シャドウや影時間の解決……それに加えて、体力トレーニング、か。
いやまぁ、体力トレーニングは大きな意味でいえば、シャドウや影時間の解決に含まれるのかもしれないが。
しかも、今の美鶴はそれらに加えて幾月の件でも色々と動いているのだ。
「身体、大丈夫か?」
「む? 何がだ? 私が大丈夫ではないように思えるのか?」
「……傍目から見れば、特に何かあるようには思えないけどな。ただ、疲れてるんじゃないかと思ったんだよ。幾月の代わりはどうなってるんだ? 月光館学園の方も、いつまでも理事長不在って訳にはいかないんだろ?」
「うむ。お父様もその辺については色々と考えている。現在は最後の人選を行っているところだ。……ただの理事長というだけであれば、幾らでも候補者はいるのだが、影時間が関わってくるとなると、色々と複雑になるのでな」
そう言う美鶴は、幾月の件で既にショックを受けているようには見えない。
勿論、本当に幾月の一件で何も思っていない訳ではないが、それを表に出すような真似はもうしなくなった……そういう事なのだろう。
取りあえず美鶴の負担が多少でも軽くなった……というのは、俺にとっても嬉しい限りだ。
「そうか、美鶴がそう言うなら、俺は構わないけどな。元々巌戸台分寮の方は俺にはあまり関わり合いがないし」
「ふふっ、そうだな。……お父様に料理の美味い人を頼んで、寮の食事を充実させるというのはいいかもしれないな」
「ぬぅ……」
俺が最近料理をしているというのが分かっているからこその、美鶴の言葉なのだろう。
また、俺のクラスでは鉄板焼き屋台を出す事になり、その研究もしているというのが大きい。
ちなみに、鉄板に関してはしっかりと用意する事が出来た。
この辺は、長鳴神社の夏祭りで夜店を開いている人物から、借りる事が出来た為だ。
そのおかげで、取りあえず屋台が出来ないという心配はない。
問題は、クラスで誰が調理するのかという事だろう。
……取りあえず、その調理する中に俺が入ってるのは、仕方がないから納得するしかないか。
「ふふっ、もしそういう事になったら、その、アクセルも寮に食事をしに来ても構わないのだぞ?」
「寧ろ、荒垣が新しい管理人から料理を教えて貰いたいと思ってるんじゃないか?」
荒垣は、あの見た目に関わらず料理が得意だ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ