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転生とらぶる
ペルソナ3
2010話
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 そう言い、天田は手を伸ばして少し離れた場所にあった槍を掴むと、立ち上がる。
 小学生なだけあって、天田の体力は決して高いものではない。
 いや、小学生の中でだけという限定で考えれば、それなりに体力も高いのかもしれない。
 だが、結局それは小学生としてでしかないのだ。
 俺達の……そしてシャドウが集まるタルタロスの中で戦うとなれば、天田の体力では非常に不安が残るのも事実だ。
 短期決戦とか、そういうのであれば問題はないのだが……タルタロスの中で、1戦だけしか行わないというのは滅多にない。
 そうである以上、やはり体力というのはどうしても必要なのだ。
 ……まぁ、天田をお客さん扱いしてもいいというのであれば、それはそれで構わないのだが。本人がそれを望んでいない以上、こちらとしては相応に鍛える必要があった。
 勿論、無理をさせない……訓練で身体を壊すような事がないようにする必要はあるが。

「疲れて、動けなくなった時からこそが本当の訓練の始まりだ……って、誰かが以前言ってたような気がするな」
「は、ははは。それは随分と含蓄のある言葉ですね」

 そう言いながら、天田は槍の穂先を俺に向けて構える。
 明らかにその動きは訓練を始めた時よりは鈍っているが、だからこそ天田にとっては俺の言葉通り、ここからが本当の訓練になるのだろう。

「行きます!」

 そう言い、床を蹴って前に出てくる天田。
 その槍の穂先は、躊躇う事なく俺の胴体に向けられていた。
 今まで一度も俺に攻撃が当たっていない以上、躊躇いとかがなくてもおかしくはないが……けど、これを普通の相手にやったら、色々と不味い事になりそうだ。
 それこそ、下手をすれば殺人事件発生的な。
 ああ、でも影時間なら殺人事件にはならないのか。
 そんな風に思いながら、俺はゲイ・ボルグを使って天田の槍を捌いていく。
 なるべく衝撃を与えないように、そして天田の持っている槍を吹き飛ばさないように注意しながらの訓練。
 最も、天田にしてみれば槍同士がぶつかり合った衝撃という時点でかなりの衝撃なんだろうが。
 ともあれ、そうして天田との訓練を再開し……やがて、5分程が経つと、再び天田の体力の限界が来る。
 いや、寧ろ体力の限界が来た時点から再び模擬戦を始めて、よくここまで動けたと、そう褒めるところか?
 もっとも、それも限界だろうが。
 マジックアイテムで回復させてもいいが、今はそこまでする必要はない。
 なら……

「取りあえず今日の訓練は終わりだ。後は休んでおけ」
「……はい……」

 最後にそれだけを言うと、天田はそのまま眠り出す。
 全力で動いて、電池が切れたように寝る。……小学生というか、幼稚園児のような感じだな。
 もっとも、それをやらせた
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