第八話
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う。その後で奥に行ってみよう。」
「「「ああ(うん)。」」」
リィンの提案に三人が賛同しこの部屋で一旦休憩となった。消費したオーブメントの導力を回復しカイムが昼食の片手間に作っていたサンドイッチを食べた後、四人は扉を開けて部屋に入った。そして少し先に歩いた時、突然空間が歪みそこから彼等よりも少し大柄な魔獣が現れた。
「うわぁ、な、何か出てきたよ!?」
「ありゃあ……ミノスデーモンだったか。見た目通りパワー型の魔獣だ、一撃をモロに喰らったりするなよ?」
「確かに、タダでは済まないだろうな。」
「だけど一体しかいない、撹乱しながら削っていけばあまりダメージを負わずに済みそうだ。」
カイムの説明にリィンがそう返した時、再び空間が歪みその中から同じ魔獣が二匹現れた。皆が唖然とする中、カイムがリィンを半眼で睨み付けた。
「おいリィン。お前が妙なフラグ建てたから親族の方が加勢に来ちまったぞ、どうしてくれる。」
「待ってくれ、それ俺のせいなのか!?」
「ふ、二人とも!漫才やってる暇ないよ!!」
「来るぞっ!」
カイムとリィンが緊張感の無いやり取りをしている間に三匹の魔獣が四人に襲い掛かってきていた。リィンとガイウスの二人とカイムは咄嗟に左右に別れ、その際カイムは少し反応の遅れたエリオットを二人のいる方向に押していた。結果、リィン達三人とカイムは分断されるがこれはカイムの狙いでもあった。
「上手い事別れたな……おーいお前等!」
「カイム、無事だったか。」
「おうとも。それよりだ、お前等三人でそいつ一匹でいいから倒してみ?」
「ええ!?」
「またいきなりだな!?」
「今のお前等なら一匹なら問題ないさ、もし二匹目がそっち行きそうだったらなんとか引き付けてやるから。倒せたら今度お前等に好物入った弁当作ってやるぞ。」
「いや、別に見返りはいらないんだが……分かった、二人ともやるぞ!」
「ああ(う、うん)!」
カイムの言葉にリィンは苦笑いしながら答え、二人に号令をかける。二人はそれに答え三人で魔獣との戦いに移った。それを満足そうに見てカイムは残り二匹に視線を移した。そう二匹、いつの間にかそれぞれと相対せず間にいた一匹もカイムの方に向いていた。本能で悟ったのだ、向こう三人よりもカイムの方が脅威だと。
「なんだ手間が省けたな、そっちから来るなんてよ。さあ、かかってきな!」
そう言いながらカイムは導力銃をしまった後、迷宮に入って初めて刀を抜き同時に魔獣達はカイムに襲いかかった。
「……せっかく気合入れたんだがなぁ。」
戦闘が始まってから数分後、カイムは気落ち気味にぼや
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