第八話
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に強くなってはいるがそこまで劇的にじゃない。ちゃんとしたサポートがあれば大丈夫なレベルさ。今後の為にも敵が強くない今の内に基礎ぐらいは覚えとかなきゃな。」
「そ、それはそうだけど。二人はいいの?」
「ああ、俺は構わない。さっき言ったのは本当に危なくなった時の事で道中の敵にまでおんぶ抱っこになるつもりはないからな。こっちの修行も含めてこっちから頼みたいくらいだ。」
「俺も依存はない。よろしく頼む。」
「とのことだ。」
「うう、分かったよ。出来る限りやってみる。」
「その意気だ。じゃあ行くとしますか。」
カイムの言葉に三人は頷き奥へ進んでいった。
あれから四人は魔獣を倒しながら奥へ奥へと進んでいった。戦術リンクを駆使した戦闘は互いの状況を直ぐに掴む事が出来る為、普通よりもずっと楽に連携が出来ていた。四人の中で一番成長しているのはやはりエリオットだろう。最初こそ慣れていないこともありリンクがあっても焦り戸惑っていたがカイム達の助言もあって最低限を超えるサポートが出来るようになっていた。
「まさか銃もここまで扱えるとはな。」
「見事な射撃だったな、こちらの死角の敵を素早く撃ち抜いていた。」
「本当、射撃まで凄いなんて脱帽だよ。」
「エリオットも大したもんじゃないか。予想よりも遥かに成長しているぞ。」
「ああ、アーツの援護や回復のタイミングもかなり的確になっているしな。」
「うむ、こちらも安心して戦える。」
「えへへ、それほどでも。というかもう怒鳴られたくないしね……。」
「「ああ……。」」
「俺そんなに怒鳴ってたっけ?」
そう、リィンとガイウスは前衛なので助言は戦闘後に話す為口調などは穏やかだ。無論カイムも戦闘後の助言は穏やかだが戦闘中は万が一もある為敵から目を逸らさず、かつ戦闘音に声がかき消されないように大声なので必然的に怒鳴る形になる。
「聞こえるように配慮してくれたのは分かってるんだけどね。」
「ああ、偶に喧しいのもいたから常に声を張り上げてたんだが……恐かったんならすまん。」
「ううん、気にしないで。おかげでそこそこ慣れてきたから。」
「そう言って貰えると気が楽だよ。さて……。」
会話をやめ四人は視線を前に向ける。視線の先には迷宮に入った直後に見かけたのと同じ装置にオーブメント用の回復装置、そしてその更に奥には扉があった。
「いかにもこの先になにかありますって感じだな。」
「この先から吹く風にはそこまで不穏な雰囲気はしないが……確かに何かしらありそうではあるな。」
「うう、不安になること言うなぁ……。」
「回復装置もあるしここで少し休憩しよ
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