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ソードアートオンライン アスカとキリカの物語
アインクラッド編
ボスの脅威
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の首元に渾身の〈リニアー〉をたたき込む。
吸い込まれるように剣先がのど元に突き刺さる。
店買いの〈アイアンレイピア〉より軽量、高威力のレアドロップの〈ウインドフルーレ〉に武器が変更されていることにより、更なる境地へと上がったアスカの細剣の〈リニアー〉は一撃で〈ルインコボルド・センチネル〉のHPバー4分の1を消し飛ばす。
凄まじい威力の突きを食らって,ギャッ!と短い叫び声を出す敵。

しかし、アスカは自分の技の完成度そっちのけでキリトの強さに驚いていた。
強いことは知っていた。これまで何度かキリトの戦闘を隣で見てきているのだから。
だが、改めてボスの取り巻きを2人がかりで相手にしているとなお一層強く感じる。
レベル的ステータスの高さでけでなく,くらえば大ダメージの重量武器に怯まずに正確に攻撃を繰り出す胆力に、プレイヤーとしての技術の高さ。
戦闘中の凛々しい表情はとても同年代の女の子のようには思えない。
あれだけの援護をしてもらえば、首元一点に狙いを付けて攻撃するなどアスカにとっては容易過ぎる作業だ。

G隊と同じく取り巻きの遊撃を担当しているE隊は6人パーティーだが、キリトとアスカのような洗練された連携は取れず、攻撃はしているが頑丈な鎧に威力を減衰されており、倒すのに時間が掛かっている。
作戦ではE隊が3匹のタゲを取り、G隊はそのフォローをするだけだったが、今はG隊も1、2匹を相手にしている。
自分たちより早く倒しているので、さすがのキバオウも文句を言ってこない。


ガキンっ!!

パターン化された動きで再度、キリトが斧槍をはじき飛ばす。攻略本に攻撃方法は載っていたが、知っていたとしても繰り返し何度も正確に弾き返すこと容易ではないはずだ。
キリトが下がると同時に敵へと突っ込んだアスカはその隙に首元の鎧の隙間に再度〈リニアー〉を撃つ。
4発目の〈リニアー〉をくらって〈ルインコボルド・センチネル〉のHPバーがほんの数ドットだけ残る。
以前のアスカなら一度距離を取り、またソードスキルを放ってオーバーキルしていただろう。

ちょんっと硬直が解けてすぐにソードスキルなしの突きこみを放つ。
それだけでHPを全損させることができ、〈ルインコボルド・センチネル〉は派手な効果音と共に無数のポリゴン片へと変わり、消える。
昨日はキリトに過剰で何が悪いと反論していたが、問題ありまくりであるとアスカは認めるしかない。
オーバーキルすれば時間も多く掛かるし、疲労も増える。キリトも昨日言っていたが、システムアシストを得られるが故に、超高速で動かされるソードスキルを発動するにはかなりの集中力が必要である。ソードスキルの乱発を押さえることによって,長期戦において無駄な消耗を減らし、余裕が生まれ、敵に冷静に対処できる。

E隊が半分も
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