第四十五話 神戸の大工その十二
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その話をしてだ、芥川は中里達に尋ねた。
「おもろかったか?」
「何か僕と大して変わらんな」
中里は芥川のその話を聞いてからこう返した。
「どうもな」
「そう思うか」
「自分も話していてそう思ったやろ」
「まあな、あっさり進んだしな」
内政を行う星の者達を関西に加えることがというのだ。
「思った以上に」
「断る理由もないですし」
川端が言ってきた、見れば芥川と中里に誘いをかけられて関西に加わった内政担当の六人の星達が今集まってきている。
「それでなんです」
「それでか」
「はい、むしろここにおった方がばりばり働けますし」
「うちもやで」
「私もです」
房江と美奈代もだった。
「ここに来てからどうしようかって思ってまして」
「とりあえず働いていたけれどね」
「お誘いがあったのね」
「これでって思ってだったよ」
「お誘いがなくても何時か自分からと思っていましたが」
「何処かの勢力に自分を売り込もうってね」
「それがお誘いがあったので」
志賀も言ってきた。
「まさに渡りの舟でした」
「いいことでした」
「まことに」
石川と田中も言う。
「それならとなって」
「有り難いことでした」
「自分達にとってもか、まあとにかくな」
自分が誘いをかけた三人の話も聞いて言う中里だった。
「六人があっさり来てくれたのは有り難いわ、ほなな」
「これからどんどんです」
「内政のそれぞれの分野に励ませてもらいます」
「そして国も民も豊かにしていきましょう」
「頼むで、あとそれぞれの技術もな」
それも話もした中里だった。
「色々な術のそれを入れてこな」
「錬金術なり科学なりな」
芥川も言ってきた。
「入れていこうな」
「そうしてやな」
「技術革新と共にや」
「内政もしてくか」
「そうしてこうな、ただ技術はな」
それの話もする芥川だった。
「何ていうてもアメリカや」
「科学のそれはか」
「術を使ったものやとうちも中国もええけどな」
「こと科学はやな」
「やっぱり技術には科学の力も欠かせん」
こちらもというのだ。
「それでな、本格的に技術を新しくしていくのはな」
「アメリカを勢力に組み込んでからか」
「それからや、つまり太平洋を統一したらな」
「技術も本格的にどんどんよくしていってやな」
「凄い勢力になれる、そして今はや」
その内政専門の星の者達を見て中里に話した。
「この連中にアメリカみたいな技術はないにしても」
「科学はな」
「他の分野での技術を使っていってな」
「国も民も豊かにしてもらうか」
「日本もな、多分日本を統一したら」
「他の勢力との決戦やな」
「それになる、その時の国力の下地を作ってもらって」
そしてというのだ。
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