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駄目親父としっかり娘の珍道中
第6部
柳生編
第84話 何時の時代も上司には苦労させられる その1
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 事件と言うのは起こす側も大変だったりするが、その数倍位起こした後の事後処理の方が大概大変だったりする。
 そして、それの処理をするのは大抵国家権力のお仕事だったりする。
 今回は、そんな国家権力の下で苦労する苦労人のお話だったりする。
 ・・・多分―――




     ***




「そうか、やはり管理局が動いたか・・・遅かれ早かれ嗅ぎ付けられるとは思っていたが、案外早かったな」

 とある飯屋に置いて、二人の国家権力が座敷に座り机を囲んでいた。
 とは言うが、この二人は実際国家権力に属している訳ではなく、客将の身分と言い張っている。側から見ると居候と言われても差支えない微妙な位置ではあるのだが、決して本人達の前でその事を言ってはならない。
 結構デリケートな部位らしいから。

「あぁ、何を目的にこちらに来たかはまだ分からんが、少なくともかなりの戦力で押し寄せて来たとの情報は手に入った」
「目的もなく艦隊を動かす程奴らも暇じゃないだろう。恐らく連中も探りを入れに来たに違いないな」

 鋭い眼光を向けつつ、烈火の将ことシグナムは自身の目の前に置かれた親子丼を凝視する。
 そして、懐から黄白色の液体の詰まった代物を取り出し、迷う事無く親子丼にぶっかけ始めた。
 
「・・・シグナム・・・お前、その味覚どうにかならんのか?」
「何だ、お前も使ってみるか? 案外いけるぞ。このマヨネーズと言う嗜好品は」
「いや、それの何処が嗜好品なんだ? サラダとかから揚げとかに掛けるならいざ知らず、親子丼に掛けると言うのは親子丼に対する冒涜になるんじゃないのか?」

 青ざめた顔で盾の守護獣ことザフィーラは指摘するが、彼女は全く聞く耳持たずだった。
 彼女も別に最初からこんな味覚異常だった訳ではない。
 江戸と言う未開の世界に突如召喚され、主こと八神はやてを守る為と言う名目の下ここ江戸の治安を守っていると言う武装警察真選組に厄介になる事になったのがつい数か月前のこと―――
 その中で、刀剣を武器にすると言う事でシグナムは其処の副長に当たる土方の補佐役になれたまでは良かった。
 だが、土方の補佐役と言う事は土方と行動を共にすると言う事でもある為、必然的に食事も彼と共にする事が多くなっていく。
 当然土方の味覚を押し付けられるのは目に見えた事でもあった。
 かくして、彼女の健康的な味覚はすっかり土方のマヨラー的味覚に毒されてしまい、今ではどんな食材にもマヨネーズをかけねば物足りなく感じてしまう程の味覚異常をきたしてしまっていた。
 最近では、はやての作った料理にマヨネーズをぶっかけて相当怒られた記憶もある。

「ま、まぁ・・・マヨネーズの話はこの際置いておくとしよう。でだ、連中がこちら側にやってきた目的挙
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