暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2009話
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 そんな意見も何人かから出てくるが、結局それは折角の学園祭なのに勿体ないという事で却下された。

「いっそ、屋台とかは? 焼きそばとかそういうのなら、学園祭らしいからそれなりに売れると思うけど」
「えー、どうせなら私はたこ焼きがいいー!」
「あのな、たこ焼きを上手く作るってのは難しいんだぞ?」

 しみじみとした口調で友近がそう呟いたのは、実際に以前たこ焼きを作った経験があるからか?
 ……そう言えば、俺もたこ焼きは食べるのは好きだけど、作った事はないな。
 冷凍のたこ焼きも、それなりに美味いんだが……やっぱり自分達で直接作った方がいいのは間違いない。
 問題なのは、どうやってその道具を用意するかだよな。
 大阪とかだと、一家に一台たこ焼き器があるって話だったが……学園祭の出し物としてやる場合、それこそ夏祭りの屋台で見たような、本格的なたこ焼き用の鉄板が必要になる筈だ。
 まぁ、その辺りは桐条グループの力を借りれば集められない事もないだろうし、それこそ長鳴神社で行われた夏祭りでもたこ焼き屋があったのを思えば、そっち方面から借りる事も出来る……か?

「なら、お好み焼きと焼きそば……いや、鉄板焼きとかはどうだ?」

 たこ焼きをどう作るのかといった事を言ってる友近達に、そう告げる。

「鉄板焼き? それって、アルマーが言ったお好み焼きとか焼きそばを焼く屋台って考えていいのか?」

 俺の言葉に、友近がそう尋ねてくるが……俺は首を横に振る。

「いや、違う。正確にはそういうのも焼くけど、それ以外にも色々と焼く。基本的なところでは、イカかトウモロコシな。夜店とかでは定番だから、想像出来る奴も多いんじゃないか?」

 その言葉と共に周囲を見回すと、少し前に行われた長鳴神社の夏祭りを思い出しているのか、何人かが唾を飲み込んでいるのが分かる。
 ……まぁ、イカ焼きもトウモロコシも、屋台の定番メニューで醤油の焦げた香りが食欲を刺激するからな。

「他にも、何品か目玉メニューとしてステーキとかホタテとか焼き鳥とか……ハンバーグや、それを使ってハンバーガーとかもいいかもしれないな」
「それは美味しそうだけど……でも、そんなに色々な料理を作っても、売れないと意味がないわよ?」
「学園祭、文化祭……色々と呼び方はあるけど、ようは祭りだぞ? そんな時に屋台を出して、売れない筈がないだろ。勿論、本当に食えない程に料理が不味かったり、炭になるまで焼いたりとか、そんな風にすれば話は別だが」

 そう言うと、料理に自信のない者が何人か、そっと視線を逸らす。
 うん、まぁ、そういう連中には宣伝とか行列整理とか、食材の補充とか、そういうのをやって貰えばいいだろう。
 料理が余る可能性があるかもしれないという話だが、最悪俺が買い取
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