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ジーンは転生してもジーンだった
ジーン伍長少しは活躍する
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 ドズル「こういう時は英雄が必要だからな」
 シャア「分かりました。ありがたく頂戴します」
 ドズル「では、頼んだぞ」

 通信が切れた。

 ドレン「おめでとうございます。シャア大佐」
 シャア「何がめでたいものか。伍長から少尉だぞ、ますますジーンが調子に乗るぞ」
 ドレン「その時は一人で死んでもらいたいですね。巻き沿いは御免です」
 シャア「全くだ」
 ドレン「最大船速、サイド3へ」


 ジーンは独房から出され、少尉に昇進と告げられた。
 だがその顔に嬉しさは、みじんも感じられなかった。

 シャア「どうした? 少尉だぞ、喜べ」
 ジーン「大佐喜べると思いますか」
 シャア「どういう事だ?」
 ジーン「いくら連邦でもルナ・チタニウムで、量産機を作れる筈がありません」
 シャア「それはそうだな」
 ジーン「奴らは既に別の所で、量産機を製造している筈。それがビーム兵器搭載型なら、ザクUでは対抗が難しいと思いませんか?」
 シャア「・・・・・・」
 ジーン「俺は道化でも何でもやります。だから一刻でも早くジオンにも、量産型ビームライフルを普及させて下さい」
 シャア「ジーン。技術者達も急いでいる、だが新技術はそう簡単に出来んのだ」
 ジーン「何か対抗手段は無いのですか?」
 シャア「無い。言えるとすれば、躱せとしか言えん」
 ジーン「それはエース級パイロットだから、言えることですね。失礼します!」

 ジーンは部屋を出て行った。

 シャア「ジーンの奴。増長どころか先を見られる男に、なっているでは無いか。だが痛い所を突いて来るな」

 シャアは苦笑いをしていた。


 そしてジーンが言っていた事が、現実に起き始めていた。
 地球の各戦線に連邦軍の、量産型MSが現れたのだ。
 その武器はビーム兵器で、ザクUの性能を上回っていた。
 各地の戦線が押し込まれ、後退を始めた。
 ジオンも新型MSグフを投入しているが、効果は余り良く無かった。
 

 この頃からジーンが余り部屋から、出て来なくなった。
 実は図面を書いていたのだ。
 そう1年戦争末期になって作られた、ゲルググのビームライフルの設計図を。
 それだけでは無い最後のジオン公国製MSガルバルディαの図面まで。
 ジーンは自重を止めた。
 使える能力を全力解放し出した。

 図面を書きあげるとジオニック社に、持ち込んで検討してもらった
 最初は英雄が勘違いで書いた遊びと、思っていた技術者は驚いた。
 理論的にも技術的にも、完成されているのだ。
 すぐに試作ライフルが製造され、性能面で問題は無かった。
 ただコスト面に問題があり、軍部で検討して貰う事になった。
 答えは直ちに量産に入れだった。
 
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