レディアント
80話 =新たなる旅立ち=
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急に転校なんてワード出されてもどういう反応が正解なのかわかんない。というかなんで引っかかるし。
「つーかなんでこんな考えなきゃいけないんだよ、くっだらね」
「陸也―?おかえりー、どうしたの?」
「ただいまスグー。……んー、なんでもない。和人はどうしたん」
帰宅した俺に声をかけたのはリーファこと桐ヶ谷直葉。赤ジャージにホットパンツという普段の姿にエプロンをつけてのお出迎えだ。とはいっても作っているのは晩御飯ではなく次の日の弁当。インターハイ有力選手でもある直葉は高校1年でさっそく大会に引っ張りだこ、朝から夜まで部活で忙しい。とはいいつついつもALOの時間もとっているのだから頭がいいというか兄に似て廃ゲーマーなのか。
「お兄ちゃんなら上で何かしてるんじゃないかなー、もしかしたらALOかも」
「サンキュー……ぁむっ」
「あ、ちょっと陸也―!」
直葉の弁当のおかずをつまみ食いして笹っと部屋に戻る。荷物を投げ捨てベッドに倒れこむと、脇に置いてあるアミュスフィアを手に取り頭にかぶり「リンクスタート」と、こちらの世界と向こうの世界をつなげる言葉を唱える。一瞬光に包まれたかと思うと暗闇、それもどこかの部屋の中に立っている感覚になった。
うっすらと目を開けると薄暗い中1人ロッキングチェアに座り電子書籍のようなものに目を通しているケットシーの女性プレイヤーが。若干垂れている耳をぴくぴくさせたり尻尾を振っていたり、何か面白いもので見ているのか顔には表れない感情の変化が多く読み取れる。理由は特出した魔法がない代わりに多くの魔法が使えるのと猫耳がかわいいとのことだ。
ただ、SAOのデータをコンバートしたからなのか一般的なケットシーと比べて身長が高い。さらにとある一部分が爆発的に盛り上がっており見事な双丘が表現されている。そのせいか、ただでさえ大きな丘がほとんど収納されることなくちょっとつぶれる形で谷間を作って飛び出している。それでも現実より少し小さい程度、バケモノかこいつ。
さらにきゅっと締まった腹部に対し、波打つように膨らんだ尻部はぴっちりとした装備を付けておりハリがうかがえる。尻部に伸びるケットシー特有のしっぽがまた尻部への注目をさせるように右へ左へと動き回る。
正直言って眼福だけど目に毒だ。
「さっきぶり。意外と早いわね」
「うっーす。……ま、いうて部屋でもすることなかったし」
「キリトとかスグちゃんとかは?」
「あいつらはあいつらでクエだってさ。……っとそういや結構アプデきたんだっけ」
《ALO事件》により旧ALOから運営が変わったことで新生ALOになったことでいくつかシステムが見直されALOの舞台を残しつつ様々な修正が加わった。
大きく変わったのがまず飛行時間。旧ALOでは世界
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