第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
第一章(CP4二周目、結末Bエンド)
第02話 自由都市アイスのキースギルド
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能Lv2の素質を始めて間近で目のあたりにしたと手紙に書いてあった。
「冒険は無理だけど、旅なら平気だって分かっただけでも良かった」
あの離れ宮島に向かった旅のドキドキを忘れることができない。
冒険は無理でも、いつかは世界を旅したいと思った。
ヘルマンの田舎だけで一生を過ごしたくないとだけは思った。
冒険は無理でも、僕はこの世界をもっと知りたい。
来年には十二歳だ。基礎学校を卒業したら姉と約束の旅に出る。
またリーザスに行って、自由都市に行って、JAPANにまで行く。
その後の進路はハッキリとは決めてない。けど旅をしながら考えれば良い。
マハが去った部屋で、ぼんやりと目を覚ます。
気が付くと部屋には、知らない小さな女の子がいた。
「……あ、起きた」
ぼんやりとした瞳でこちらを見つめてくる。
長い髪に青いリボン、ほとんど裸のような装飾……。
「誰? っていうか人間?」
どうも夢心地だ。寝起きで意識がハッキリとしない。
「ふわぁ、人間じゃないよ」
「じゃあ何?」
「ん、むにゃむにゃ……時のセラクロラス?」
「神様?」
「そうなのかな?」
よく分からないけど、人間でないのは間違えない。
「あっ!」
「うわっ! なになに」
いきなり少女が、声を上げるので反応する。
「見えた」
「だから何が?」
「みらい? かこ? いま? あれ?」
「ねえ、何の話?」
「ビュートンは何週目?」
「え!?」
「ここが時の集結点だよ」
そういうと時のセラクロラスと名乗った少女が片手をあげる。
そこに小さな光が灯ったと思ったら、彼女は消え去っていた。
「一体、何だったんだろう? 夢?」
これは僕が姉の死を知る前日に見た白昼夢。
GI1015年 自由都市 アイスの街 キースギルド
十二歳なり基礎学校を卒業した僕は、あの日に姉との約束した通り旅に出た。
けど一緒に冒険するはずだった姉はもういない。
一人で旅に出るつもりだったが、心配だと言ってマハが勝手に着いて来た。
旅に反対してたゼナ叔母さんは、今ごろ心配しているだろう。ごめんなさい。
一年ほど前に、キースギルドの使いだという冒険者が村に姉の死を報せに来た。
そしてギルドが預かっていた遺産と、姉の形見である片刃の曲刀を受け取った。
姉がどうして亡くなったのか、使いの冒険者は詳しくは知らない様子だった。
だから僕は姉の所属していたキースギルドにやって来た。
姉はどんな冒険者だったのだろうか。姉の弟子も一緒に死んだろうのだろうか。
成
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