第二章
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「我々も進めないです」
「今で限界です」
「船酔いで動けなくなっている者すら出ています」
「ですから」
「そうだな、これでは自衛隊の船はおろかタンカーですら」
とんでもなく大きな船でもというのです。
「進めないぞ」
「まだ新潟のところまで行っていないのに」
「それでもです」
「富山の北に来ただけですが」
「これ以上はとても」
「進めないです」
「ヘリを飛ばすしかないか」
空は荒れていません、それでヘリを使ってそれでメンインブラックを攻撃しようというのです。
「ここは」
「そうですね」
「ここはですね」
「空から攻めるしかありません」
「自衛隊が無理ならです」
海上自衛隊だけでなく航空自衛隊も今はナゾー博士や黒バット、フー=マンチュー博士があちこちに一度に出て彼等に向かっていて災害も起こっていてとても大変なのです。勿論陸上自衛隊の人達もです。ですから知事さんも今はメンインブラックに対して自衛隊に要請を出すことは出来なかったのです。
だからこそ保安庁に要請を出したのですが保安庁の船もこれ以上は進めそうになくてだったのです。
「ヘリを出しましょう」
「そしてそのヘリでメンインブラックを攻撃しましょう」
「倒すにしても退けるにしても」
「どちらにしても」
「それしかないな」
船長さんも決断を下しました、そしてでした。
ヘリを出しました、保安庁のヘリは何機も出て空からメンインブラックに向かいます。そうしてメンインブラックを空から囲んででした。
攻撃しようとします、ですがメンインブラックは今度はお空にも力を使ってとんでもない大嵐を起こしました、その嵐のせいで。
保安庁のどのヘリコプターも進めなくなりました、それでパイロットの人達はメンインブラックを攻撃どころか自分達は嵐から逃れることだけでもどうにしないといけなくなって。
慌ててメンインブラックの周りから下がりました、そうして何とか嵐が起こっていない場所からメンインブラックを見つつ言いました。
「どうしようか」
「折角囲んだというのに」
「あれじゃあ近寄れないぞ」
「攻撃をするどころじゃない」
「どうしたものか」
「攻撃射程にはとても近寄れないぞ」
皆途方に暮れてしまいました、これではメンインブラックを倒すか退けるかしてそうして新潟の海を元の平和な海に戻して船が自由に行き来出来る様にすることなぞとても無理です。それで皆歯噛みしました。
ですがその保安庁の人達の耳にあの笑い声が高らかに聞こえてきました。
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