暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・30
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番最初に沈んじゃったし」

「ちゃんとお姉ちゃん出来てるか心配だ、ってか?」

「う、うん……」

「ぷっ、小せぇ悩み」

「なっ、何よもう!?」

「いいか暁、兄弟ってのはどうやったって生まれる順番は選べねぇ。艦だろうが、人だろうがな」

「でも、兄弟の一番に生まれたからにゃ、弟や妹に人生の先輩として言葉じゃなく態度で見せてやるんだ。尊敬ってのは作るもんじゃなくて集めるモンだぜ?」

 俺にも弟が2人、妹が1人いるからな。長男としての気持ちは解らなくもない。

「それに、暁は十分立派な姉ちゃんやってると思うぞ?」

「ほんとう?」

「あぁ。そうでなけりゃああいつらだって離れてくさ。本当に仲の悪い兄弟ってのは、自然と距離が離れるもんだ」

「だから、暁はそのままでいい」

 ポフッ、と頭に右手を乗せ、優しく頭を撫でてやる。

「ちょ、ちょっと!頭をナデナデしないでよ!お子様じゃないんだからね!?」

「生意気言うな、食べたい物を食べたいとハッキリ言えないなんぞ、ガキと一緒だ!」

 そう言って一層強くグリグリと頭を撫でてやる。

「やーめーてーよー!これ以上身長縮んだらどうすんのよ〜!司令官のバカ!」

「……どっちもどっちだと思うです」

「それより俺たち腹ペコだー」

「甘い物はね〜が〜」

……妖精さん、忘れてた。
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