第36話 ルーアンでの一日
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ンパって奴?今時古いわねー。
「悪いけど、あたしたちルーアン見物の真っ最中なの。他をあたってくれない?」
「お、その強気な態度。俺、ちょっとタイプかも〜?」
「ふえっ!?」
タ、タイプだなんて初めて言われたわ。あたしがちょっと照れてるとヨシュアが3人の前に立ちはだかった。
「すいません、彼女たちも嫌がっていますしここは他をあたってくださいませんか?」
「あん?なにボクちゃん?随分と余裕かましてくれてんじゃん」
「むかつくガキだぜ、上玉3人とイチャつきやがって……」
「へへ、世間の厳しさって奴を教えてやる必要がありそうだねぇ」
3人はヨシュアに詰め寄っていった。
「ちょ、ちょっとあんたたち!?」
「や、やめてください……!」
「……」
男の一人がヨシュアの胸倉をつかんだのであたしは止めようとしたけど先にヨシュアが動いた。
「僕の態度が気にくわなかったなら謝ります。でも、3人に手を出そうとするのなら容赦はしませんよ?」
ヨシュアが冷たい声でそう言うとヨシュアの胸倉をつかんでいた男が手を離して後ずさりした。
「な、なんだコイツ……!?」
「ヤバい奴なんじゃねえか?」
「ハッタリだ!こっちは3人いるんだぜ、こんなもやし野郎……!」
「お前たち、何をやってるんだ!」
「……チッ、うぜえ奴が来やがったか」
そんな時だった、誰かが橋の方から来て3人組に注意をしだした。
「お前たちは懲りもせずまた騒動を起こしたりして……いい年をして恥ずかしいとは思わないのか!」
「うるせぇ!てめぇの知ったことかよ!市長の腰巾着が!!」
「おや、呼んだかね?」
また橋の方から声が聞こえたので見てみると、すごく威厳のありそうな人がやってきた。
「て、てめぇはダルモア!?」
「市長が俺たちに何の用だ!」
市長?じゃああの人が海港都市ルーアンの市長さんなの?
「このルーアンは自由と伝統の町だ。君たちの服装や言動についてはとやかく文句を言うつもりはない。しかし他人に、それも旅行者に迷惑をかけるなら話は別だ」
「けっ、うるせぇや。この貴族崩れの金満市長が」
「てめえに説教される覚えはねえよ」
3人組がゲラゲラ笑うと市長さんの傍にいた男性が顔を真っ赤にして怒った。
「無礼な口を利くんじゃない!いい加減にしないとまた遊撃士協会に通報するぞ!!」
「フン……何かといえば遊撃士かよ」
「ちったぁ自分の力でなんとかしようって思わないわけ?」
「たとえ通報されても奴らがここに来るまでに時間がある、それまでにひと暴れしてからトンズラしたっていいんだぜ?」
3人組は勝ち誇った顔をしてる
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