第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
第一章(CP4二周目、結末Bエンド)
第01話 離れ宮島のレベル屋にて
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りはガードに近いが、盾が使えないとなると、護身Lv1といったところか?」
「戦えるだけじゃあ冒険者にはなれないの?」
「いや護衛など仕事を選べば問題ない。後はパーティーを組むのもありだな」
「それじゃあ!」
「私の冒険者としてこだわりかもしれんが、それは冒険者ではなく、ただの傭兵だ。
それに冒険では戦闘以外でパーティーの足を引っ張る可能性がある」
「冒険者にはなるなっていうの?」
「パーティー組んでも、冒険先で、仲間が死んだ場合どうする?
トラップやら何かで、仲間からはぐれて孤立したときどうする?
冒険者は戦闘だけじゃない。何が起こるか分からないんだ。
おまえの才能がもったいない。向いてないことで、無駄に死んで欲しくない」
「お父さんみたいに軍に進んだ方がいいかな?」
「そうだな。軍に進めば、かなり上まで行けるだろうな。
それこそ将軍にだってなれるかもしれん。
おまえが心から望むなら反対しないが、外から見ればヘルマンはきな臭いぞ」
「どういうこと?」
「今のヘルマンは上が腐ってきてる。下手に才能を知られたら危険だ」
「才能を知られたら危険なの?」
「ああ、お前の出世を妬む者がいたら?
その才を権力争いに利用しようとする者がいたら?」
姉は自由都市の応用学校へ進めという。お金は自分が何とかすると言ってくれた。
学問の世界では、それほど才能レベルの限界(肉体能力)は関係ない。
必要なのは、技能レベルすなわち素質だ。
応用学校、上級学校と進めば、学ぶことも増える。
学ぶことが増えれば、選択肢も増え、気づかぬ可能性が見つかるかもしれない。
もしかしたら魔法の才もあるかもしれない。
「ま、私が冒険者の道を選んだのも十五歳のときだ。
それまで色々と考えてみるといい。
母さんは亡くなったけど、姉の私が応用学校くらいは行かせてやるさ」
そう言ってポンっと僕の頭を姉は軽く叩いた。
「じゃあ冒険者にならなくても、僕が十二になったら、もう一度だけ一緒に冒険をしようよ」
「そうだな。それくらいなら問題ないぞ。JAPANにでも行ってみるか?」
「ホントに!? 約束だよ!!」
「ああ、約束しよう。旅みたいなもんだが、まだ私もJAPANには行ったことがないから冒険だな」
大陸の何処か、人類未踏の場所――
「面白いことをやってくれたわね。G.O.D」
「やあALICEか。あのお方のご機嫌は?」
「ええ、あの久方ぶりの大戦争に満足されてるわ。もう一度、楽しんでも構わないって」
「それはよかったシステムの力まで借りた甲斐があったよ
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