第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
第一章(CP4二周目、結末Bエンド)
第01話 離れ宮島のレベル屋にて
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ってるから大丈夫ですよ」
「才能レベルの限界が低いのも困りものだが、高すぎるのも少し困るな」
「そうですねー。知られれば、色々と目を付けられますからね。
レベル屋は顧客に関する守秘義務がありますから大丈夫ですよ」
「贅沢な悩みだがな。おい、ブルーペット。迂闊に漏らしたら殺すぞ」
「商売は信用第一でっせ、未来のお得意様を裏切ることなんかしまへん」
「あ、私も唾つけといて良いかな? 名前、聞いても良い?」
姉の方に名乗っても構わないかと目を向ける。
「弟の名はビュートンだ。ビュートン・エンドだ」
「へー、弟さんだったんですね。ビュートンさん、私の名前はカグヤです。
出会いの記念に、この勾玉のお守りを差し上げますね」
「カグヤはんも商売上手やなー」
「カグヤ、神の加護っていうのは神職なら誰でも分かるものなのか?」
「いえ、私のようなハイレベル神と交信できるレベル屋は特殊です」
「AL教なんかはどうだ?」
「そうですね。AL教に伝わる特殊な神魔法などで調べれば分かるかと。
また高位の神に直に接したことがある司祭や司教ならば一瞥して気付くかと」
「普通の神官や司祭であれば問題はない?」
「はい。大丈夫かと。ただ天使や悪魔であれば間違いなく加護に気づきます」
「神の加護というのは、それなりにあるものなのか?」
「まあ、それなりには……。
例えばマジックアイテムによる強化がありますよね。
あれも加護の一種です。アイテムを通して神が力を貸し与えています。
語弊があるかもしれませんが、分かり易く言えば、呪いと同じです。
神が与えた呪いを、人は加護と呼ぶのです」
「なるほど。呪いと言われてみれば、冒険者としたらイメージしやすいな。
呪いと同じであれば、一時的なものあれば、永続的なものもあると?」
「はい。ただビュートンさんの加護は、私が見ただけで気づくほど強いものです。
よほど高位の神に付与されたものなのでしょうね。強い光が見えます」
「わかった。ありがとう」
その後はヘルマンに戻る際に、才能はあるということで姉に戦闘の素質を確められた。
剣、槍、斧、槌、弓、盾、素手と一般的な戦闘スタイルを一通り教わった。
分かったのは剣の才があるということ、盾を使わない守りの才があるということだ。
僕は姉と一緒に冒険者になろうと思った。しかし問題があった。
「残念なことに冒険Lv0どころか無しだ。
ハッキリ言って冒険者には向いてない辞めとけ」
まさかのレベル無しだ。
「剣技はLv1だな。他とは違う明らかな素養がある。
守
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