第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
第一章(CP4二周目、結末Bエンド)
第01話 離れ宮島のレベル屋にて
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分の可能性を知らないまま一生を終える。
「剣の素質があっても才能の限界が道を狭めた。
その剣の道は怪我によって絶たれた。
けど、そいつにはサッカーLv2という類まれなる素質があった」
そんな話をしながら光の道を渡り、離れ宮島に辿り着く。
離れ宮島の中は、まるでお祭りのように沢山の人で賑わっていた。
パンフレットを手に取ると、レベル屋、レベル屋予備校、おみやげやの案内がある。
姉は細い裏路地に足を向ける。そこにいた緑色をした謎の亜人に声をかける。
「あー、お久しぶりでんな。また鑑定どすか?
宝石があれば、違法なレベルアップができる方も紹介可能でっせ」
「そういうのは間に合っている。前金は渡してるはずだが?」
「商売の挨拶みたいなもんですやん。
さ、さ、さ、こっちでせー」
一般的なレベル屋では、才能レベルの限界まで教えてくれない。
経験値が十分ならば対象者のレベルアップを行い。
もし経験値が足りなければ必要な残り数値を教えてくれるだけだ。
案内された場末のレベル屋には、長い黒髪の女性がいた。
「貴方からは、神の加護を感じますね」
JAPAN人と思しき女性が唐突に発言する。
「神の加護でっか? そりゃすごいでんなー」
案内役の謎の商人が、カモを見つけたような目で見つめてくる。
「見ただけで、わかるものなの?」
それを睨みつけながら、姉が訝しげに質問する。
「ええ、私はハイレベル神と交信できますから分かります」
「なら、それほど心配しなくても良いのかしら?」
「そうですね。早速、見て見ましょう」
レベル屋は水晶玉のイメージがあったが、彼女は丸い鏡を使っている。
お祓い棒のようなものを振りかぶり呪文を唱える。
「さーくーら さーくーら こよいも よるも わが よいの かえる ぴょこ ぴょこ」
「現在レベルは5、次のレベルまでの経験値は206、才能限界は……」
ドキドキ、ワクワク……。
「なんと、なんと69です。凄いですね!」
「将来、有望やおまへんか!!」
「ははは、担当レベル神がついてもおかしくない才能か」
「そうですね。現在レベルが一定を超えれば着く可能性が高いです。
あ、私が立候補してもいいですか?」
「あんさん、ただレベル屋やろ」
「これでも有数の成績を誇るレベル屋なんですよ。
神昇進試験も10科目中の半分は受かってます。
数年内には最終試験に受かってレベル神になってますよ」
「あんさんが、レベル神になったら飯のタネが一つ無くなるやん」
「ブルーペットさんは、手広くや
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