第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
第一章(CP4二周目、結末Bエンド)
第01話 離れ宮島のレベル屋にて
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なれば一万人に一人。
レベル40以上の才能限界ともなれば十万人に一人ぐらいだ。
「前もって言っておくけど、才能限界は一つの目安だ。
才能限界というのは、肉体的才能の限界のことだ。
どうやら人間が魔物と戦う上で、定められた才能だね。
だから才能限界が低くても優秀な人、立派な人は沢山いる」
才能レベルとは別に、技能レベルというものが存在する。
こちらは物事の向き不向き、技能を取得するための素質だそうだ。
技能LVの数値が高いほど、より高度な技をきわめる可能性を持つ。
「私の知り合いの冒険者だった男の話だ。
剣技に優れて奴で、剣Lv1の才は、間違いなくあった」
技能レベルは1でもあれば、その道でプロとして食べていける。
技能レベル2を持つ者は超希少で、その分野の世界トップだ。
技能レベル3ともなれば、世界の理を揺るがすバランスブレーカーとされる。
ほとんどの人間は、何かしら技能レベル0を持っている。
また技能レベル無しというのもあり、それは壊滅的に向いてないということだ。
「そいつは子供の頃は剣の天才だと、もてはやされてたそうだ。
ゆくゆくは国の将軍も夢じゃないと――」
リーザス貴族の間には、七五三参りという風習があるそうだ。
子供が数え年で七歳になる前に、離れ宮島に参り、才能の限界を知る。
その才能に応じて、貴族の息子としての教育を行うそうだ。
「けど残念なことに、そいつの才能限界は20ほどだった」
リーザスのリア王女も噂では、才能の限界は高くなかったらしい。
だから才能がないだけに、才能を補う厳しい教育を受けさせられているそうだ。
「将軍は無理でも、生まれた国の士官にはなれただろうな。
けど、そいつは己の才能の限界を知って腐った。
国を去り、流れて、冒険者になった」
これから僕はレベル神の「鑑定」受ける。
だから事前に姉は様々なことを話してくれた。言いたいことは分かる。
才能限界が低くても、失望するなということだろう。
「そいつは片腕に毒矢を受けてしまってな。
かつてのように剣を振るうことができなくなった。
冒険者としての才能は剣以外になかった。
いつの間にか冒険者を辞めて、人知れず消えていたな――」
才能レベルは調べることができる。しかし技能レベルを正確に知るすべはない。
「私がそいつの名前を再び聞いたとき。
奴はポルトガルで、有名なサッカー選手になっていた。
ああ、サッカーを知らないのか。
サッカーというのは、ボールを足で蹴るスポーツだ」
一説には誰もが20種類ほどの技能をもつとされている。
しかし、ほとんどは自
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