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俺の屍を越えてゆけ 暁一族 戦記
一族
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子の亮であった。二人が加わった事で戦力が倍増した暁一族は次々と鬼を打ち倒していき今日は相翼院の奥、天女の小宮へと足を踏み入れ探索を行う事が出来ていた。


「はぁい出来ましたよ〜!鈴鹿様運ぶの手伝ってくださいます〜?」
「はいは〜いお任せ〜」
「お父様を呼んできました〜」
「ふぅ……もう腹が減って倒れそうだぜ……」
「もう食べられるから我慢しろよ亮」
「わ、分かってるって親父」

最初はイツ花と大地しかいなかったこの今にも賑やかな食卓へと変化していた。父の為にお茶を注ぐ桜に皆に米を山盛りにして配る鈴鹿、流石に多すぎる米の量に顔を歪めつつ顔を引きつらせている亮にそれを見て笑うイツ花、そしてそんな家族と食事を取れる事に幸せを感じる大地。命の駆引きをする討伐後の食事は何時もそんな嬉しさを感じさせるゆえか大地にとって嬉しい出来事である。

「大地様、今日の討伐は如何でしたか?」
「相翼院の奥まで行けたから上場だよ、そこの鬼は純粋に強いのが多いけど次からは問題なく対処出来ると思うよ」
「私なんかを庇って右腕が折れた時は私、凄い心配したんですから上場ではないですよ!!!あの時私がどんな思いだったか!!?」
「いやお姉ちゃんは無言でキレながら鬼切り殺してたじゃん」
「あの時の姉さんは恐かったぞ……」

無言で首を縦を振る大地にイツ花は少々顔を引きつらせた、一体どんな風に倒したのかと聞いてみるとまず足を切り膝を着いたと同時に両肩を切り裂き腕を動かせないようにしつつ脚を切断し立てないようにしてから胸を十文字に深く切りつけ倒れ付した鬼の首を切り飛ばした。完全にキレていたのに酷く洗練させていた動きに恐ろしさを全員感じずにはいられなかった。

「だってお父様を、お父様を傷付けたのよ……万死に値して当然じゃない」
「あーもうそんな話はやめやめ、折角のイツ花先生のご飯なんだから……にしても鈴鹿も亮も確りと戦力になってくれてる感じはして俺としては助かるよ本当に」

父の偽りない言葉に思わず二人は照れた。

「でもさ最初の頃はあんなに情けない亮も立派な槍使いになったよねぇ、最初なんて腕を切られて血が出ただけで大泣きしてたのにさ」
「そ、その事は言わないでくれよ姉さん……」
「『お、親父血が、血が止まらねぇ……!!お、俺は死んじまうのかぁ〜!?』なんて言ってた奴が」
「ぎゃあああああやめろっつってんだろぉぉぉぉっ!?」
「こら鈴鹿。誰だって最初は恐いんだからそう言って虐めるんじゃないよ、それに貴方だって初陣の時は実はお漏r」
「すいません本当に勘弁してください。その事は本気で勘弁してくださいもう亮の事虐めたり弄ったリしないから許してくださいお願いしますお姉様」
「ほほぉう?そりゃ良い事聞いたぜ、是非聞いてみてぇな姉貴」

これ
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