序章
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分はお焔様と過ごし精神面と絆が高まった時に子を残すらしい。よって自分は暫くの間天界で過ごす事となった、お焔様はかなり積極的で凄い迫ってくる……流石に湯浴みの時に乱入して来た時は心臓が止まるかと思った……こんな調子で大丈夫なのだろうか……冷や汗が絶えない。』
『15の日が過ぎた頃、お焔がそろそろ交合おうと言ってきた。好い加減互いの事も深く理解してきているし正直自分も彼女にかなり惹かれて来ている気がしている、だが……自分はもう少し時を置いて心を整理したいと言って逃げてしまった。お焔は可愛いねぇとからかうようにしつつも誘惑してくるが我慢している。………まだ、決心が付かない。自分の子供に呪いを引き継がせるしかないという道に乗っているのは分かっていたのにまだ、踏ん切りがつかない……自分の子供も短命、長く生きて戦いとは無縁の生活を送りたいに決まっている筈なのにそれを朱点討伐へと向かわせるしかない……ああ、如何したら……』
『思い切ってお焔に自分の心の中で思い続けていた頃を吐露した、呪いを引き継がせてしまう事が心苦しい事、子供に自分以上の苦しみを与えてしまう事、貴方とも確りといられない事を全て言った。お焔は最初から最後まで真剣な顔で聞いてくれ、最後には思いっきり抱きしめてくれた。そしてそのまま……交合った。その場の勢いのような物だったがお焔は
「アンタのせいなんかじゃないよ、それに今宿った子にもきっと分かってくれるよ……。それに短命だからって不幸だっていうのやめてやりな、だったら普通の奴みたいに大満足行けるように生きて大往生すればいい。考え方を変えればいいのさ、だからさ……もう抱え込むのはやめなよ、今度はアタシも一緒にいるんだからさ……」
あの時の言葉は本当に嬉しかった、あの言葉で踏ん切りで付いた。自分は強くなる、その為に神と交わり子孫を残して一族を強くする。それと同時に他の人達に負けないぐらいに子供達を愛してあげようと思う、そうすればきっと……嬉しい筈だから。……でも恨まれたらちょっとやだなぁ』
綴られている葛藤と苦悩、自分が知らないだけで当主はこれほどの苦しみに耐えていたんだと思い知らされた。子供に呪いを継がせてしまう苦しみをきっとあの人は今も後悔しているのだろう、同時になんで自分は最初に自分が不幸になった原因だと決め付けて嫌いだと言ってしまったのか心から後悔した。あの人は、自分をこんなにも愛そうとしてくれていたのに……!!!あの態度だってきっと自分が嫌いだと言ったから、それに合わせたんだ、自分が嫌えば死んだ時に悲しまないと思ったからあんなに……!!!
「ごめん、なさい……ごめんなさい、お父様……本当に、本当に……!!」
桜はただただ泣いた、今まで知ろうともしなかった父の愛に泣いた。それに気付いたのか帰ってきたイツ
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