全ては私の掌の上だ
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抜制を廃止させ、この学園の無能な学園長とその関係者共を一掃する
いっ…一掃?
努力をすることもなく、努力する人間の足しか引っ張れないような奴は足枷にしかなりはしない。そんな奴は目を瞑り、何処かの隅っこに挟まっていればいいのだ
先ずはこの学園の内部を一掃し、この腐った学園を革新させる。そして私が──、天に立つ
……
君にはその試みが完了するまでの間我慢しておいてほしいんだ。勿論、ただでとはいわない。君を取り巻く惨状を私の力である程度まで改善し、君に力を貸そう
どういう意味ですか?
もっと力が欲しいだろう?私ならばそれを与えることが出来る
……
より強い力を得れば君は自身の理想に限りなく近付くことが出来るはずだよ。自身の理想の姿を目にしたいと思わないか?
僕の……理想?
そうだ。私の手を取るといい。私が君を理想の元へと導こう
僕は……
もうこれ以上君が理不尽な思いを強いられる必要はない
一輝くんには僕の完全催眠の能力はかけないようにしておくよ
それは何故ですか?
君には期待しているからだ
期待ですか?
そうだ。いずれ私の元へと来るといい。その時は私の剣でお相手しよう
「……彼は昨年お世話になった人物だ」
「ただ一つ言えることは誰一人として彼の本当の姿を理解していなかっただけだよ。藍染惣右介という人物についてね」
「さて、事態が動くよ」
さあ、見定めよう。藍染惣右介という抜刀者の真の姿を──
▽△▽△
「さて、すまない。君との話の続きだったね、桐原くん」
「──確かに君の固有霊装である朧月のステルス能力は厄介だ。だが君が固有霊装を使用する際最も頼っているのはどの器官だ?」
「どっ…どういう……?」
「なに、簡単なことだよ。君がいると思っていた私の位置は君の視覚によって判断されたものだ。──私の五感を遣った戦い方によってね」
「君の感覚を少しずらしてしまえば後は何のことはない。──君の力は五感全てを支配する私の力には程遠い。子供の遊びだよ、桐原くん」
「……ッ!」
藍染は桐原への口撃の手を止めることはしない。
そして、彼にとって余りにも衝撃的な事実を口にした。
「……本当によくここまで上手く踊ってくれたものだ。全て──
私の思い通りに」
「…な…にっ!?」
─そう、これまでの自身の行動は全てこの男の掌の上であったのだと
「君は前理事長の思惑により黒鉄一輝と出会い─」
「黒鉄一輝は君との出会いを経て自身の力の至らなさを
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