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駄目親父としっかり娘の珍道中
第83話 無邪気な子供は時々残酷な事を楽しむ事もある その3
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「よぉ、迎えに来たぞ悪戯娘。流石に今回は俺も叱りつけねぇといけねぇみてぇだな」
「何? ひょっとしてこの周りの事言ってるの? こいつらは私を殺そうとしたんだよ。だから殺した。上で浮かんでる奴らもそう。私を見るなり攻撃してきたから全部叩き落としただけだよ。別に悪い事なんてしてないけど」
「下手な言い訳だな。最近のガキだったらもっとマシな言い訳考える筈だぜ。まぁ、幾ら言い訳したって聞きゃしねぇがな」

 問答を切り上げ、白夜を抜き放ち、刀身をなのはに向ける。

「お仕置きだクソガキ。こんだけ派手にやらかしたんだから、拳骨程度じゃ済まさねぇぞ」
「何だ、あんた達も私の敵なんだ。回りくどい事言わないで最初からそう言ってくれれば良いのに。まぁ、良いやーーー」

 話を一旦区切り、準備体操に似た動きをし始める。周囲でも、いつでも距離を取れるように身構える。

「だったらこの周りに居る連中と同じように・・・・・・コロシテヤル!」

 聞きたくない一言と共に、なのはが一直線に突っ込んできた。
 一連の会話から分かるように、既になのはの意思はなくなっているようだ。

「散れ!」

 一同が周囲に散らばり、銀時だけが残り、なのはの拳を白夜で受けた。
 魔力で覆った拳が白金の刃とぶつかり火花を散らす。

「ちっ、神楽並みの馬鹿力だな。こんな奴と真正面からやり合うのは骨が折れるぜ」
「なら、骨ごと砕いてやるぅぅ!」

 更に拳に力を込めて銀時を押し退けようとしだす。前に前に力みまくっているのが目に見えて分かる。
 
「へ、御免被るぜ」

 皮肉めいた一言を述べた刹那、身を翻すかの様に側面へと銀時は逃れた。
 突然の出来事だった為になのははよろめき、バランスを崩した。
 
「其処だぁ!」

 其処へすかさず新八の一撃が舞い込んで来る。避けるには間に合わないと判断したのか、なのはは手を翳し、結界を張ってそれを凌ぐ。

「鬱陶しい!」

 そのまま結界ごと叩き壊す勢いで拳を突き出すも、その時には新八は既に拳の届かない距離まで飛びのいていた。
 憎々し気にそれを睨んでいたなのはの後頭部に衝撃が襲い掛かる。
 
「銀ちゃん、これ手加減した方が良いアルかぁ!?」

 踵落としをやった後で今更な質問を投げ掛ける神楽だった。

「やった後で言うなよ! それだったら気にすんな。寧ろぶっ殺すつもりで行け! 今のなのはならお前の馬鹿力でぶん殴っても大して効かないだろうからな」

 銀時の言った通り、神楽の踵落としを食らったなのはは後頭部を抑えながらも、全く堪えた様子を見せない。
 
「いったいなぁ。首が変な方向にねじれたらどうするつもり?」
「私の一撃を食らってその程度だったら銀ちゃんの言う通り問題な
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