EATING 7
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したの林道さん?」
「あ、迅」
迅がこっちに来た。
「過労ですか?林道さんは上の人間なんですからちゃんと休養も取ってください」
「ちがうんだ…おれはさいあくなおとななんだ…おれは…はぁ…」
「え〜っと…天使ちゃん?何があったんだ?」
何…
「さっき小波に差し出された事について抗議した」
「あ、そう………林道さんはほっとこう、城戸さんが呼んでたぞ」
「そう、城戸さんは昨日のテント?」
「昨日の?…まぁ、同じ所に居るのは確かだろう。あと林道さんもお前を呼びに来たんだと思うぞ」
「わかった」
そして俺は迅に付き添ってもらって城戸さんの所へ行った。
「失礼します。迅悠一、刹那翼を連れて来ました」
「入りたまえ」
中には城戸さんと忍田さんが居た。
「迅は下がれ」
と忍田さんが言って迅が出て行った。
「刹那くん、今回の防衛戦で君は多大な尽力を果たした。我々はこれに酬いたい」
と、城戸さんに昨日よりも感情のある声色で言われた。
そして、これに対する俺の答えは
「なら…俺をボーダーに入れてくれ」
「いいだろう」
「城戸さん!いいのか翼君?ボーダーに入ると言うのは昨日今日のような事に自ら介入するという事なんだぞ!」
上等、俺はトリオン器官を喰いたい。
その為にはボーダーに入るのが一番だ、それに…
「俺に鈴を着けたいんでしょ?て言うかこの問答の結論自体、城戸さんには解ってたんでしょう?」
「賢いな…そうだな、君のブラックトリガーは貴重な戦力だ。それに、もしも君が我々の敵になったならば我々は君の前に敗れるだろう」
「そう、解った。他には?」
「今回の件で君に論功行賞を与えたい…親御さんはどちらかね?」
親?
「親は居ないよ、親の顔なんて知らない」
「な!?」
「それは悪い事を聞いた、保護者の方は?」
保護者ねぇ…今回の件で死んでくれてればいいけど…
「身分上の保護者なら。でもボーダーに入るなら家を出るし、今回の件で死んでくれてれば有り難いね」
「翼君、そんな事を言うものじゃない!」
「あっちも俺の事を鬱陶しがってたし、どうせ金目当ての遠い親戚さ」
俺が居ない所で俺を手放す算段を着けてるような連中だ、消えてくれた方がいい。
「いいだろう、もし君の保護者が存命の場合我々があらゆる力を持って君の親権を放棄させる」
「有り難うございます城戸さん」
「私からは以上だ」
そう、言って城戸さんは忍田さんを見た。
「私からも無い、少し城戸さんと話がしたいから翼君は退出してくれ」
「わかりました」
俺は言われた通りにテントから出た。
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