暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
115話:エピローグ
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ていた。
フォワード陣の他にも、今後の進み方を考える者もいた。
代表的なのは、はやてだ。「歴史に残る未曾有の危機を救った奇跡の部隊」、その設立からやってのけた指揮官として各方面で有名になってはいたが、彼女自身は己の未熟さを感じたという。
今後はどこかの部隊に所属する訳ではなく、フリーの捜査官として小規模部隊の指揮や立ち上げ協力をしていき、いずれは再び自分の部隊を指揮する為の勉強と経験をしていく方針だ。
またスターズ分隊副隊長のヴィータは、なのはから航空戦技教導隊へと誘われている。
誘われたその場では少し否定的ではあったが、その表情はやぶさかではない様子だった。
こんな感じで、平穏な日々が過ぎていく。機動六課の運用期間は1年、暦にして11月に入りつつある今からすれば、後4ヶ月程でそれぞれの道に進む為の…別れの時が来る。そんな予感に気づいてからの時間は、あっという間に過ぎていくもので。
平穏な日々のまま、その別れの時まで時間が流れ―――
「―――となるとでも思っているのだろうな、彼らは」
唐突に誰かがそう述べる。その傍らにはいくつかの人影が立っていた。
その内の一人、猟奇的な笑みを浮かべながら拳を作る影が口を開いた。
「なぁ、まだなのかよ。こちとら待ちくたびれて、その辺の奴なら殺してもいいって感じなんだが?」
「落ち着きのない奴だ、お主は獣か何かか?」
「あぁ? んだよ、難癖つけるつもりか?」
剣を地面に突き刺していた影が抑えるように言うが、逆にそれが神経に障ったのか、注意された側の影が詰め寄ってきた。
詰め寄られた側も強情な態度を示し、今ここで争いが始まってもおかしくない雰囲気を見せる。……が、
「そう焦るでない…すぐに時は来る。そうであろう?」
「あぁ、その通りだ。今は彼の動向がわからないが、心配はいらない。時期に動くさ」
彼も君と同じような人間なのだから。と初めにしゃべった男に答える形で、大きな椅子に座っていた男が立ち上がりながら言った。
それを聞いて、険悪なムードの二人も鼻を鳴らしながら背を向け合った。
「さぁ、祭りの時は近い…再び地上に、恐怖の炎を燃え上がらせようではないか!」
高らかに宣言する男。彼らが動き出す時は、刻々と迫ってきていた。
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