第六千九百三十九話 あまりにもおかしい
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第六千九百三十九話 あまりにもおかしい
ドイツ兄妹はニュルンベルグに出て来た謎の少年と会って不思議に感じました。
「妙に感覚が発達しているふしがあってな」
「極端な偏食で」
パンと水しか食べない位のです。
「しかもですね」
「常識がない」
「読み書きも出来ないと思ったら」
これがです。
「暗い中で聖書を読んでいました」
「どういう子だ」
ドイツは腕を組み真剣に考えました。
「あの子は」
「わからないですね」
「考えれば考える程だ」
まさにというのです。
「わからなくなる」
「そうした子ですね」
「しかしもの覚えがかなりいい」
「以前教育を受けていたのでしょうか」
それを思い出しているのではないかというのです、謎の少年のことは会えば会う程わからなくなるのでした。
第六千九百三十九話 完
2018・3・29
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