暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2008話
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俺も一緒に頼んでみる。構わないよな?」

 ついでとばかりに、真田がそう言う。
 いやまぁ、別にそれは構わないんだが。

「ああ、好きにしろ。ただし、あまりはしゃぎすぎて、グリに迷惑を掛けるなよ」
「任せろ」

 そう言い、真田はまだグリは空を飛んでいるのに、俺の前から走り去る。
 何なんだろうな。
 ファンクラブからは、ミステリアスだとか、場合によっては寡黙で大人っぽいとか言われてるんだが……それって、もしかして真田の事を知らないで、単純にイメージだけでそう思ってるのではないか? とすら思ってしまう。

「悪いな」

 俺が真田の後ろ姿を見ているのに気が付いたのだろう。その真田の幼馴染みが、俺にそう謝ってくる。
 この辺りが、世話焼きと言われている由縁といったところか。
 勿論、誰にでも世話焼きだという訳ではなく、あくまでも限られた相手に対してだけなのだが。

「気にするな。思ったよりも早くグリがお前達に受け入れられて、俺としても良い意味で予想外だった」

 こうして受け入れて貰えたから良かったが、それこそ下手をすればグリの存在を全く受け入れて貰えず、最悪戦いになっていた可能性もあるのだ。
 ……まぁ、ペルソナという点で神やら英雄やらモンスターやらの名前がついている存在を使っているのを考えれば、グリを見たからといってそういう可能性になるというのは、かなり少なかったが。

「あ、ではアルマーさん。僕も行ってきますね。……その、今度槍の訓練お願いします!」

 天田が俺にそう言うと、軽く頭を下げて真田の後を追う。
 荒垣も、真田と天田がいなくなったので、そっちに向かっていく。
 アイギス、有里、山岸、コロマル……といった他のメンバーも、グリに対して恐怖とか嫌悪とかは覚えていないようで何よりだ。
 取りあえず、今日の顔合わせは色々な意味で成功したと、そういう認識で間違いないだろう。
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