暁 〜小説投稿サイト〜
天使のような子に恋をした
天使のような子のライブを見に行った
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-RISEの次は待ちに待ったμ'sの登場だ。ようやく彼女達のライブを生で見ることが出来る。

 南さん。既に俺の心は彼女のことでいっぱいだった。

 舞台袖から9人の女子──即ちμ'sが入場してくる。水色を基調としたフリフリの可愛らしい衣装。頭には花冠を被っていて、それがまた可愛らしさを引き立てている。

 ──特に、南さんのその姿は他のメンバーと一線を画しているように見える。それほど、俺の目は彼女の姿に釘付けになっていた。

 9人が位置について、曲が流れ始める。
 切なさ、儚さ、哀愁──それらを感じさせるようなピアノのイントロ。次に聞こえてきたのは、穂乃果さんの透き通るような歌声。それに園田さん、絢瀬絵里さんと続く。当たり前のことだが、3人とも歌が上手い。やっぱりスクールアイドルって馬鹿にできないな。

 そのままピアノが続くと思いきや、一気に盛り上がる。その瞬間、俺の身体中に鳥肌が走った。エレキギターのメロディが俺の好みの的を得ていたからだ。

 μ'sの楽曲は、メンバーでもある西木野(にしきの)真姫(まき)さんが作曲しているらしい。何でも、ピアノがかなり上手で、幼い頃には賞をたくさん貰っていたとか。それでも高校生でこんなクオリティの高い曲を作れるなんて尊敬に値する。

「……あっ」

 ステージ上の南さんと目が合う。俺に自然な感じで微笑み、ウィンクをしてきた彼女。

 ──もう、何というか。胸を特大の矢で貫かれたような感覚に陥った。言葉で表すことが出来ないこの感情。強いて表すなら、愛しさといった類のそれか。

 ああ──やっぱり可愛いな。今日、ライブに来て本当によかった。チケットをくれた南さん本人にも感謝だし、A-RISEのツバサさんにも感謝しなければ。
ちなみにそれ以後、南さんだけしか見ることが出来なくなったのは別の話。







「いや〜、ヤバかったなぁ!」

「ああ、ヤバかった」

 ライブ後。俺と翔真は帰るべくUTX学院内を歩いていた。こうして見ると、俺達以外にも男性がいる。学生だったり、サラリーマンだったり。でも、やっぱり女性の方が多い気がするな。その中でも共通して言えるのは、みんな満足そうな顔をしているということだ。ライブの力って素晴らしいものだ。

「神崎くんっ!」

「ん?」

 背後から聞き覚えのある声に引き止められる。この脳が蕩けそうな、可愛らしい声の持ち主はもしかしなくても──

「あ、南さん」

「よっ、ことりちゃん。ライブ凄かったよ!」

 ライブで俺を魅了した、まさに南さんその人だった。着替え終わったのか、ライブ用の衣装ではなく既に制服姿だった。うーん、間近であの衣装をもう一度見てみたかった。ちょっと残念。

 話し
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